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スキンケアというと化粧水・美容液などに意識がいきがちですが、実はクレンジングはスキンケアにおいて非常に重要な部分といえます。間違ったクレンジング方法が、あなたの肌にさまざまな肌トラブルを引き起こし、老化も進める要因になってしまいます。

しかし、残念ながら日本人の大半は間違ったクレンジングを行っているといえます。その理由についてこれから詳しく説明していきましょう。

日本人は洗いすぎ

日本人は元々きれい好きな人種です。私たちの多くが毎日お風呂に浸かって、全身をきれいに洗う習慣を持っています。もちろん湯船に浸かることは体を冷えから守り、血行を良くする上でも欠かせない健康法です。全身を清潔に保つことも細菌感染などの観点からみると必要といえます。

問題は「洗いすぎ」ということです。全身に温かいシャワーを浴びることで汚れは落ちます。しかし、そのあと洗剤や石鹸を使用してさらにゴシゴシこすって、体に必要な皮脂まで根こそぎとっている方も多いと思います。

顔についても同じことがいえます。あなたは洗顔フォームあるいは石鹸を使用して1日に何回洗顔をする習慣があるでしょうか。「朝と晩の2回」と答える方が大半だと思います。しかし洗剤を使った洗顔は夜だけで十分です。

化粧品メーカーは「皮脂の汚れをきちんと落とすために朝と晩の2回洗顔しましょう」と推奨するところも多いですが、これは単純に洗顔フォームをお客さんにたくさん消費してもらいたい一心ですすめているだけです。

日本以外の国はどうなのでしょうか。ヨーロッパを例に挙げるとヨーロッパには「洗顔フォーム」というアイテムがそもそも存在しません。

メイクを落とすためのクレンジング剤は使いますが、その後洗剤を使った洗顔は行いません。水道水で軽く流す、あるいはふきとり化粧水でふき取って終わりです。

また、毎日お風呂に入る習慣もありません。洗髪は週に数回程度です。

ヨーロッパのスキンケア・お風呂の習慣が日本より優れているかどうかは分かりません。しかし、元々日本のように湿度が高くなく、空気が乾燥しているため皮脂を必要以上に落とさないようにしている習慣だといえます。

このように、日本人は洗いすぎの習慣が身についてしまっています。洗剤を使用した洗顔は1日1回夜のみ、体をボディーソープで洗うのも週に数回程度にしましょう。お湯で十分汚れは落ちます。

洗いすぎが招く肌の不都合

それではなぜ洗いすぎがいけないのでしょうか。それは、肌のバリア機能を壊してしまうからです。肌のバリア機能は「外部の刺激から守る」「雑菌の侵入を防ぐ」という大きな2つの役割を果たしています。

外部刺激は、皮脂と細胞間脂質という皮膚バリアによって守られています。皮脂は肌の水分が蒸発しないよう適度な量が分泌され、乾燥から守っています。

また、皮脂以外にも「細胞間脂質」と呼ばれる表面の肌細胞の間を充填している脂質類が存在します。細胞間脂質は、肌の弾力を維持することで外部の刺激から守っています。

また、私たちの肌には雑菌の侵入を防ぐための「皮膚常在菌」という重要な菌が生息しています。皮膚常在菌は皮膚に悪影響を与える雑菌から肌を守ってくれています。さらに皮膚常在菌は皮脂を分解して天然の保湿成分を生み出す働きもしています。

洗いすぎは、これらの皮膚のバリア機能を壊してしまいます。バリア機能が壊れることで肌は乾燥し、刺激にも敏感になります。さらに、洗剤によって肌に必要な皮膚常在菌が生息できない肌状態になっているため雑菌が繁殖しやすくなります。

結果としてニキビが増えたり、かゆみを生じたりしてしまいます。また、肌荒れを生じ、乾燥肌になってより多くの化粧品が必要になってしまいます。洗いすぎはやめましょう。

付加価値のついたクレンジングはお金のムダ

世の中にはさまざまな機能をうたうクレンジング・洗顔フォームが存在します。

例えば美白ラインにある、クレンジングや洗顔料は美白効果を期待して購入する方も多いと思います。しかし、クレンジングも洗顔料もあくまで洗い流すアイテムです。洗い流すアイテムで美容成分が浸透するのであれば、洗浄成分も同時に浸透してしまいます。これは肌にとって大きな負担になります。

高級ラインのクレンジングも同様です。もちろん高級なクレンジングにはそれなりの質の高い油、界面活性剤(泡のもと。洗浄作用をもつもの)などが配合されているでしょう。

しかし、通常ドラックストアやスーパーで購入できるものと値段の差が10倍もするような高級なクレンジングも販売されていますが、10倍肌にいいとは考えられません。

クレンジング・洗顔料などの洗い流すアイテムにはお金をかける必要はありません。ブランドイメージや効果、価格よりも、洗浄力の強すぎないものを選ぶことが大切です。

洗い流すアイテムにはお金をかけずに、その分与えるアイテム(化粧水・乳液・クリームなど)にお金を費やす方が美肌に近づくといえるでしょう。

洗浄力の強すぎないクレンジング・洗顔料の選び方

「洗浄力が強すぎる=肌のバリア機能を破壊する」と考えてください。それではどのようにクレンジングや洗顔料を選べばいいのか説明します。

クレンジングの選び方

メイクをきちんと落とすためにある程度のクレンジング力は必要になってきます。一般的にクレンジング力の強いものとしてオイルが挙げられますが、オイルは品質がさまざまです。

いかにも肌によさそうな「植物オイル配合」と書かれていても実際にはほんの少ししか配合されておらず、クレンジング力は高いけれど肌に負担のかかる鉱物油がたくさん配合されている可能性もあります。

質の高いオイルは原料費自体が高いため、本当に高濃度配合されている場合はそれなりの価格設定になると考えてください。つまり安い価格のクレンジングオイルは、質の低いオイルが使われており、洗浄力が高すぎる上に肌にも負担がかかる可能性が高いといえます。

続いてクレンジングローションやクレンジングジェルです。水やジェルタイプだと洗浄力は強すぎず、肌によいのではないかと考える方もいらっしゃるかと思いますが、水だけではメイクを落とすことはできません。

洗浄力を高めるために安価な界面活性剤が大量に配合されている可能性があります。そのため、肌への負担は大きいといえます。

おすすめは、クレンジングクリームかクレンジング乳液です。オイルや界面活性剤リッチなクレンジングローションほど脱脂力(皮脂を奪う力)が強くなるといえます。メイクとなじませてサッと洗い流すようにしましょう。

肌の上にクレンジングクリームや乳液をのせる時間は、できるだけ短くするよう心がけてください。肌に触れる時間が長いと成分が肌に吸収されてしまうからです。「クレンジングしながらマッサージ」というようなことは絶対にやめましょう。

洗顔料の選び方

洗顔料にはいくつか種類が存在しますが、まず石鹸について説明します。

石鹸は昔から使われてきたもので肌に優しいイメージもあるかと思います。しかし、石鹸を洗顔に用いるのはおすすめできません。理由は石鹸がアルカリ性だからです。肌は弱酸性に保たれており、皮膚常在菌も弱酸性下で生息しています。

石鹸を使用すると肌が一時的にアルカリ性に傾いてしまいます。アルカリ性に傾いた間に皮膚常在菌の働きが弱くなってしまい、雑菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。

また、石鹸は脱脂力が強すぎます。洗い上がりから肌が乾いている感覚を持つかたも多いと思います。

素人では判断をつけにくいかもしれませんが、界面活性剤の種類で洗顔料を選ぶようにしましょう。

界面活性剤の種類には「石けん系界面活性剤」「高級アルコール系界面活性剤」「アミノ酸塩系界面活性剤」が存在します。

この中で肌に比較的優しく、洗浄力がゆるやかなのがアミノ酸塩系界面活性剤です。石けん系、高級アルコール系界面活性剤が配合されている洗顔料は洗い上がりが非常にさっぱりしており、「汚れがきれいに落ちた」という感覚があります。

しかし、実際には石けん系、高級アルコール系界面活性剤によってバリア機能が破壊され、肌が乾燥しています。

一方でアミノ酸塩系界面活性剤は洗い上がりがしっとりしており、「汚れが落ちた感がない」「物足りない」と感じる方も多いと思います。泡立ちもよくありませんが、肌にとっては必要な皮脂、細胞間脂質が残っている状態がいいのです。

アミノ酸系界面活性剤は以下のような表示名で記載されます。パッケージを見てこれらの成分名でつくられた洗顔料を選ぶようにしましょう。

ラウロイルサルコシンNa

ココイルサルコシンTEA

ラウロイルアスパラギン酸Na

ココイルアスパラギン酸

ラウロイルメチルアラニンNa

ココイルメチルアラニンTEA

ラウロイルグルタミン酸Na

ココイルグルタミン酸TEA

ココイルグリシンK

冒頭に「ココイル~」とつく成分が多いこと、グルタミン酸、グリシンなど聞いたことのあるアミノ酸が成分名に入っていることがわかります。覚えなくてもなんとなく判断できるのではないでしょうか。

また、洗顔料の中には「アミノ酸系洗顔」と宣伝しているものもあります。ただし、実際には石けん系、高級アルコール系界面活性剤を中心に配合した洗顔料に、少しだけアミノ酸系界面活性剤を加えて「アミノ酸系洗顔」とうたっている商品もあるので気をつけてください。

好みの問題もありますので、中には「アミノ酸系洗顔は嫌い」という方もいらっしゃるかと思います。その場合は、自分の肌に合った洗顔料を使い続けてもいいので1回に使う量を少なくするように心がけましょう。

洗顔ネットを使用すれば少量でも十分な泡が立ちます。クレンジングと同様、肌にのせる時間はなるべく短くしましょう。「洗顔フォームで泡パック」などは絶対にやめましょう。

洗浄力を抑えたクレンジング・洗顔料でアイメイクが残ってしまった場合は、スキンケア用の乳液をコットンか綿棒に含ませて優しく取り除きましょう。

まとめ

これまで何十年続けてきた洗いすぎの習慣を今日からいきなり変えるのは抵抗があるかもしれませんが、肌のためを思って少しずつ変えていきましょう。

洗いすぎは皮膚のバリア機能を壊し、肌が本来持つ保湿能力も弱めてしまいます。洗いすぎの習慣をやめることで、乾燥肌が治ったり、肌荒れが改善したり、かゆみが止まったり、また「アトピーが良くなる」ことも期待できます。

当たり前だと思い込んでいた「1日2回の洗顔」を1回に減らし、使用しているクレンジング・洗顔料を見直してみましょう。ブランドイメージや高級感で選ぶのではなく、「洗浄力の強すぎないもの」を選ぶことが大切です。

最初は違和感を覚えたり、物足りなく感じたりするかもしれませんが、慣れてきたらむしろ肌の調子がよくなっていることに気づくでしょう。


美白で失敗しない化粧品の選び方とは

シミやそばかすを退け、美しい美肌を目指すときに美白化粧品は欠かせません。化粧品に含まれる美白成分を活用することで、ようやく美しい肌を手にすることができます。

もちろん、このときは紫外線対策や生活習慣の改善も必要です。ただ、生活面での対策をすれば問題ないのかというと、それでは不十分です。美白化粧品を活用して、適切な美白対策をしなければいけません。

例えば、病気のときは「体の自然治癒力」に頼るだけでは不十分であり、薬によって症状を抑えることでようやく改善していきます。これと同じように、美白になるように化粧品によって補佐する必要があります。

ただ、美白化粧品は世の中にたくさん存在します。ただ、人によって肌質は大きく異なるため、適した化粧品はそれぞれ違います。そこで、どのような美白化粧品が良いのか厳選して掲載しました。化粧品選びでの失敗を避け、効果的な美白を実現させましょう。