顔の筋肉の中で最も使う部位はどこかご存知でしょうか。

それは目の周りの筋肉です。私たちは毎日1万5000回前後の「まばたき」をしているといわれています。また、目の周りの皮膚は非常に薄く、皮脂腺や汗腺が少ないのでシワができやすい部位でもあります。

さらに、近年ではパソコンやスマートフォンによって常に目を酷使しています。つまり、目元はデリケートな部位でありながら非常に負荷がかかっている、老化しやすい部分なのです。

目元の老化を防ぐには、きちんとしたアイケアを行わなければなりません。それでは、目元を美しく保つためのお手入れ方法について紹介していきます。

賢くクリームを選べばアイクリームの購入は不要!

「アイケアを始めるなら、まずはアイクリームを購入しなければ」と考える方が多いのではないでしょうか。しかし、たいていのアイクリームは少量のわりに高価格で販売されています。

「目元用に特別に設計されたアイテムだから高くて当然」と思い込んで私たち消費者もつい選んでしまいますが、実際にアイクリームと通常の顔用クリームとの間にそこまでの差はありません。

しかしながら「アイケア専用」という付加価値をつけただけで、2倍も3倍もする価格の商品にお金を払ってしまっているのです。ではどのようにアイケア用のアイテムを選べばよいのでしょうか。

それは、シワに対する効能表現「乾燥による小ジワを目立たなくする」が表記されているパッケージの商品を選ぶことです。このシワに対する効能表現は、2011年に厚生労働省によって新たに許可されたものです。実はそれ以前は、化粧品の訴求範囲でシワに対する効能を謳うことは禁止されていました。

シワに対する効能表現を表記するためには、一定の基準が設けられており、どの商品でも訴求できるわけではありません。

一定基準では、日本香粧品学会によって公表されている「化粧品機能評価法ガイドライン」に基づいた試験、あるいはその試験と同等以上の試験を行い、パッケージに「※効能評価試験済み」と記載しなければなりません。

さらに、メーカーは消費者から問い合わせがあった場合には、データや根拠を提示しなければならない義務があります。

つまり、メーカー側はシワに対する効能表現を表記する以上、きちんと根拠となるデータを取得しなければならないのです。言い換えると、シワに対する効能表現のある化粧品アイテムは目元のシワ改善が期待できるということです。

シワに対する効能表現が表記されているアイテムには美容液・ジェル・乳液・クリームなどさまざまなアイテムがありますが、アイケア用として使うのであれば「クリーム」がおすすめです。

顔用のクリームであれば容量が多い上、保湿力も高いので目元のケアに向いているといえます。これらの商品はデパートのコスメ売り場で購入しなくても、ドラッグストアやインターネットで手ごろな価格で購入できます。

お手入れ方法としてはいつも通りのスキンケアを行い、最後にシワに対する効能表現のあるクリームを目の下から目尻にかけて塗りましょう。もちろんそのクリームを通常のクリームとして用いても構いません。目元に少し多めに塗布するだけで大丈夫です。きちんと保湿することが何より大切です。

目元を美しく保ちたいのであればこすらない!さわらない!

前述した通り、目元の皮膚は薄く少しの刺激でダメージを受けてしまいます。そのダメージが蓄積すると色素沈着によるシミやくすみができてしまいます。従って日常から目元に負担を極力かけないように意識しなければなりません。

まずはクレンジングです。目元はアイライナー・マスカラ・アイカラーなどでしっかりメイクをしている場合、クレンジングをきちんと使って落とさなければなりません。しかしそのさいに力を入れすぎると目元に負担をかけてしまいます。

やみくもにクレンジングでゴシゴシするのではなく、クレンジング剤を目元につけて少し時間を置きましょう。そうすることでメイクとクレンジング剤が馴染み、力を加えなくても優しくオフすることができます。

また、肌にいいからといってクレンジング力の弱い乳液やローションなどのクレンジングを目元に使用するのはやめましょう。クレンジング力が弱いと結局その分、力を加えてメイクを落とそうとしてしまうからです。

目元の化粧が濃い場合は、目元専用のリムーバーなどを使って短時間でメイクを落とすようにしましょう。

一番目元に負担がかからないのは、「目元のメイク自体を薄くすること」あるいは「お湯で落とせるマスカラ・アイライナーを使用すること」です。アイカラーは色が濃くなければ弱いクレンジング剤でも落とすことができます。

このようにメイクから気をつけることで、クレンジングのときの目元への負担を軽減できます。ウォータープルーフタイプのアイメイク用品は汗をかくとき、レジャー時など特別な日のみの使用にしましょう。日常使いは、クレンジングによって目元を老化させてしまいます。

また、花粉症などのシーズン時には目がかゆくなる方も多いのではないでしょうか。メイクの上から目をゴシゴシこする行為は、目の中にメイクの成分が混入する可能性もあり、よくありません。

「一度コンタクトレンズについたメイク成分は取れない」ともいわれています。目がかゆくなる時期はアイメイクを極力避けて、アイメイクをしていてどうしてもかゆい場合は、清涼感のある目薬をさしてティッシュで目を軽く押さえる程度に留めましょう。このとき、手は必ず洗ってからにしてください。

さらに髪型も気をつけなければなりません。前髪が目にかかっていたりする場合、無意識にさわってしまうと思います。手には雑菌が大量についています。

その手で目元を触れると、かゆみの原因につながったり、炎症を引き起こしたりします。炎症からシミの発生につながることもありますので目元に触れなくていい髪型を選ぶことも大切です。

このような「こする」「さわる」などの小さな行為の積み重ねが、後に老化現象となってあらわれてきます。日常的に意識するようにしましょう。

眼球疲労の蓄積が目元を老化させる

私たちは、パソコンやスマートフォンを一切使わずには生活できなくなってきています。これらの機器の長時間使用によって蓄積された眼球疲労は、血行を悪くしてクマやたるみを引き起こします。

眼球疲労の回復には、「目を休める」「目に負担をかけない」「目に良いものを摂取」などを意識しましょう。

・目を休める

目の休息には十分な睡眠が大前提です。また目の疲れを癒すために、ホットタオルを目元に当てたり、アイケア用のグッズを使用したりするのもよいでしょう。ただし、手動で動かすようなマッサージツールは力加減によっては逆効果になるのでおすすめできません。

また、長時間パソコン作業をする場合は途中で遠くを見る休憩時間も必要です。

・目に負担をかけない

就寝時や起床時など暗い場所でスマートフォンを使う方は多いのではないでしょうか。暗い場所で何かを見る作業は目を酷使してしまいます。また、スマートフォンなどの液晶画面に使われているブルーライトは強いエネルギーを持っており目に刺激を与えるだけではなく、脳にも悪影響を与えます。

特に就寝時はブルーライトによって脳が活性化されてしまい、睡眠にも影響を与えてしまうので気をつけましょう。

さらに、紫外線も目に負担を与える要因につながります。サングラスの着用あるいはUVカット効果のあるメガネやコンタクトレンズを使用するようにしましょう。

・目に良いものを摂取

目に良い食べ物を摂取することも大切です。ビタミンB12(しじみ、チーズ)・B6(にんにく)・B1(落花生)やアントシアニン(ブルーベリー)、ビタミンC(ほうれん草、レモン)、カロチン(人参)などを積極的に摂るようにしましょう。

まとめ

目元ケアを1日でも早く始めることで10年後、20年後の顔の印象が変わってくるといっても過言ではありません。目元は最も視線を受ける場所でもあり、いつまでも若さを保ちたいのであれば目元の美容ケアは必須です。

正しいアイケアにはスキンケアだけではなく、日常の習慣の見直しや目自体の負担を軽減する必要があります。

また近年、老眼の早期発症も問題視されています。正しいアイケアを行うことは、美容に良いだけでなく、これらの病気の予防にもつながります。

ぜひ、日常生活にアイケアも取り入れてみてください。