「またニキビができている…」鏡の前でがっかりする女性は多いのではないでしょうか。ニキビができたとき、あなたはどのようなケアをしますか。

間違ったニキビケアは、シミの原因になります。シミのない美白肌を目指すのであれば、ニキビに関する知識を持つことも大切です。ニキビの種類・原因や正しいケア方法、そしてニキビをつくらない肌習慣について見ていきましょう。

なぜニキビがシミの原因になるのか

まずは、なぜニキビがシミの原因になるのか説明します。

シミの原因は紫外線だけではありません。メラニン細胞が様々な刺激を受けてメラニン色素を放出し、それが蓄積されることによってシミとして目立つようになります。この刺激には紫外線・ホルモンそして炎症が挙げられます。

特に炎症は長引くことで徐々に色素が沈着していき、消えないシミとなってしまうのです。

従って、ニキビを放置しておくと、メラニン細胞は炎症による刺激を受け続けメラニン色素を繰り返し放出します。これが、ニキビがシミの原因になるメカニズムです。

ニキビは突然できるわけではない

ニキビは突然できたように思えますが、実は肌表面の奥で段階を経て成長していきます。

1. 毛穴の角質肥厚

毛穴の表面付近の角質が何らかの原因で厚くなります。この異常角化の原因については分かっていないことが多いのですが、肌の乾燥・男性ホルモンや皮脂の分解されたものが影響していると考えられています。

毛穴の出口が塞がれたことで毛穴に皮脂が詰まっていきます。

2. コメドの生成

毛穴に皮脂が詰まった状態を「コメド」と呼びます。コメドには出口が少し開いているものと完全に閉じているものがあります。

炎症を起こしていないコメドの段階では、芯をうまく押し出せばニキビ痕にならずにきれいに消えることがあります。

ただし、力強く押したり爪を立てたりすると傷がいき、炎症を引き起こして色素沈着のシミをつくってしまうので芯を出すのは慎重に行う必要があります。

角栓やコメドを取り除く専用の器具(ドラッグストアで販売されています)あるいは綿棒などを用いて、お風呂上りなど肌が清潔で柔らかい状態のときに行いましょう。

3. 炎症が発生

皮脂をエサにアクネ菌が増殖します。アクネ菌は誰の肌にも生息している常在菌で本来悪い菌ではありません。しかし増殖すると肌に炎症をもたらし、赤いニキビをつくります。

4. 膿の生成

毛穴の奥で増殖したアクネ菌を倒すため、好中球(炎症部に集まって菌の殺菌・分解を行う白血球の一種)が集まりさらに炎症が悪化します。膿は好中球とアクネ菌の死骸です。

5. 炎症が広がる

好中球の活動が高まることで毛穴内の炎症が毛穴の周りまで広がることがあります。表面からは熱をもった硬いしこりのような感触になります。

6. 膿の排出

ニキビの膿が外へ排出されます。炎症部が奥深い場合、膿は肌の中にゆっくり吸収されていきます。

7. ニキビ痕ができる

炎症が治まったあと毛穴の壁が壊れた場合は、毛穴がクレーター状に陥没してニキビ痕として残る場合があります。

また、炎症による赤みが茶色いシミとして残る場合があります。

ニキビができると必ずクレーターやシミが残るわけではなく、炎症が激しい場合や体質などによって、できる場合とそうでない場合があります。

ニキビはなぜできるのか

「ニキビは思春期にできるもの」というイメージを持っている方も多いと思いますが、実は様々な原因が複雑に絡んでニキビはつくられます。ニキビができると原因を追及したくなりますが、ニキビの原因をひとつに特定するのは難しいと言われています。

ニキビの原因を以下に挙げました。

皮脂の過剰状態

ニキビができる最大の原因は「皮脂の過剰状態」です。コメドが生成しても皮脂が過剰に存在しなければアクネ菌は増殖しません。

皮脂が過剰になるには様々な要因があります。

・年齢的なもの

思春期は皮脂の分泌が盛んになります。

・皮膚の乾燥

皮膚が乾燥していると、肌はバリア機能を高めるために皮脂の分泌を促進させます。

・皮脂代謝の低下

加齢と共に皮脂の分泌は低下しますが、一方で皮脂の代謝も低下します。その結果、相対的に皮脂の量が過剰になり、ニキビができるのです。

・ホルモンバランスの乱れ

ストレスなどでホルモンバランスが乱れると、男性ホルモンの一種アンドロゲンの分泌が増えます。アンドロゲンには皮脂分泌を促進する作用があるため肌の皮脂量が増えてしまいます。

食生活の乱れ

甘いものをたくさん摂取するとその代謝にビタミンBが消費されてしまうため、体内でビタミンBが不足してしまいます。

ビタミンBは脂質の代謝を促進して皮脂の分泌をコントロールするためビタミンB不足は皮脂の過剰分泌につながります。

また、ビタミンBは体の免疫力とも大きく関わっている栄養素です。ビタミンBの不足は免疫力の低下につながり、肌荒れやニキビをもたらす要因になります。

「甘いものが好き」という人や、炭水化物を中心とした食生活を送っている人はニキビができやすくなります。

睡眠不足

睡眠不足は免疫力を低下させるため、ニキビができやすい肌状態になってしまいます。また、ニキビができたときの炎症が悪化しやすくなります。炎症の悪化はニキビ痕にもつながります。最低でも6時間は睡眠時間をとるようにしましょう。

不衛生な肌状態

メイクのブラシやパフはこまめに洗っているでしょうか。ブラシやパフを洗わないで使っているとメイクのたびに付いた皮脂をまた肌に戻してしまいます。

また顔を洗わなかったり汗をかいたまま放置したりするとアクネ菌は増殖しやすくなります。

ニキビの種類とそれぞれのケア方法

ニキビはその状態によって種類があり、それぞれのケア方法も異なります。症状に合ったスキンケアを行いましょう。

白ニキビ・黒ニキビ

・白ニキビ、黒ニキビの特徴

毛穴に皮脂が詰まってコメドになっているニキビを白ニキビと呼びます。白ニキビが酸化して黒くなっているものは黒ニキビと呼びます。

白ニキビ・黒ニキビのケアでは、アクネ菌を増殖させないようにすることが大切です。アクネ菌は嫌気性の菌なので空気を嫌い皮脂の詰まった毛穴で増殖します。

そのためアクネ菌の増殖防止には、「肌を清潔に保つこと」「毛穴の詰まりを改善して毛穴が空気に触れるようにする」ことが重要です。

従って、適度な洗顔・マイルドピーリングでケアを行うようにしましょう。

・白ニキビ、黒ニキビのケア方法

適度な洗顔では洗浄力の強すぎない洗顔料を用いて、顔を洗うようにしましょう。汗をかいた時もこまめに洗い流しましょう。ただし、毎回洗顔料を使う必要はありません。必要な皮脂まで落としてしまうとさらに皮脂の分泌が過剰になってしまうからです。

白ニキビ・黒ニキビにはマイルドなピーリングも効果的です。ピーリングは、肌の表面の細胞である角層を柔らかくして剥がします。ピーリングによって毛穴も柔らかくなるため、溜まった角質を取り除いて毛穴の風通しを良くすることができます。

また、スキンケアではビタミンC入りの化粧水・乳液・クリームを使うことをお勧めします。ビタミンCには抗酸化作用があるため白ニキビが酸化して黒ニキビとして目立つようになるのを防ぐことができます。

さらに、ビタミンCの皮脂分泌抑制作用・毛穴の引き締め作用によりアクネ菌が増殖しにくい肌環境へと導いてくれます。

ビタミンC入りのスキンケア化粧品は、「アスコルビン酸(ビタミンCの表示名称)」を有効成分とした美白化粧品を選べば十分量のビタミンCが配合されています。

ただし、美白化粧品には有効成分として高濃度のビタミンCが配合されているので、肌が敏感な時は刺激に感じるかもしれません。ニキビを悪化させないためにも、ヒリヒリした感覚や痛みを感じる場合は無理して使わないようにしましょう。

赤ニキビ

・赤ニキビの特徴

赤ニキビはアクネ菌が増殖して、毛穴に炎症をもたらした状態の赤くなったニキビで痛みを伴うことがあります。赤ニキビをこすったり無理矢理つぶしたりすると炎症による色素沈着のシミをもたらすことがあります。

赤ニキビは炎症を長引かせないようにするため、さわらず刺激を与えないようにすることが大切です。手で触れると毛穴に雑菌が入り込んで炎症がさらに悪化する可能性があります。

・赤ニキビのケア方法

赤ニキビのケアには、抗炎症作用のある有効成分「グリチルリチン酸誘導体」や「アラントイン」などが配合された医薬部外品のスキンケアを使うようにしましょう。

また、赤ニキビができている間はメイクを極力控えましょう。カバー力の高いファンデーションは毛穴の空気の通りを悪くするため、さらに嫌気性のアクネ菌が増殖してしまいます。またメイク自体の刺激も炎症の悪化につながります。

黄ニキビ

・黄ニキビの特徴

黄ニキビは「膿を持ったニキビ」のことを示します。黄ニキビは炎症が強く、毛穴の壁を破壊してクレーター状のニキビ痕を残したり、炎症による色素沈着のシミができたりする場合があります。膿が出たらニキビ痕が残らないようケアをすることが大切です。

・黄ニキビのケア方法

クレーター状のニキビ痕は、陥没が深い場合は化粧品でケアするのが難しいと言えます。皮膚科や美容クリニックでのレーザー治療や医療用ピーリングで治療してもらいましょう。

浅くへこんだニキビ痕には、ピーリングやレチノール(ビタミンA)配合のスキンケア化粧品を用いることで改善が期待できます。ピーリングもレチノールも細胞の生まれ変わりを高めるため、ニキビ痕に効果があります。

また色素沈着によるシミには、美白化粧品でケアしましょう。ピーリング剤も併せて使用することでメラニンを排出することが期待できます。

ニキビをつくらない肌習慣

ニキビは予防することが重要です。そこでニキビをつくらない肌習慣を身につけましょう。

食生活で気をつけること

前述した通り、甘いものや炭水化物の摂りすぎはビタミンB不足をもたらし、ニキビの原因につながります。甘いものの摂取を減らしたり、炭水化物中心の食事になった日はサプリメントでビタミンBを補給したりしましょう。

また、脂っこい食事、カフェインやスパイスなどの刺激物も皮脂の分泌を促進するため、摂りすぎには注意が必要です。

スキンケア・メイクで気をつけること

ニキビのできやすい体質の人は、油分の多いスキンケア・メイクを避けるようにしましょう。アクネ菌は皮脂だけでなく化粧品の油分もエサにして繁殖します。そのためオイルスキンケアや油分の多いリキッドファンデーションなどは使用を控えましょう。

とは言え、完全に油分をカットして化粧水のみのスキンケアや完全オイルフリーのスキンケアを行うと、今度は肌が乾燥して皮脂の分泌が過剰になってしまいます。適度なバランスが重要です。

ニキビができやすい肌質で悩んでいるという方には「ノンコメドジェニック」と表示された化粧品を試してみることをお勧めします。「ノンコメドジェニック」とは、アクネ菌のエサになりにくい油分を用いてつくられた化粧品のことです。

また、ビタミンCを有効成分とした美白化粧品は、ニキビの予防に有効です。ビタミンCには皮脂分泌抑制作用があるからです。

その他、ニキビ用のスキンケア用品としてイオウ入りの化粧品があります。イオウには殺菌作用・角質柔軟作用があるためニキビの改善・予防に効果的ですが、同時に強い脱脂作用(油分を取り除く作用)があります。そのため乾燥肌の方にはお勧めできません。

また、アルコール含有量の多いスキンケア用品も脱脂力が強くなるので避けた方が良いでしょう。

洗顔で気をつけること

洗顔では皮脂分泌の多いTゾーン(おでこ・鼻)を特に入念に洗いましょう。

また、洗顔料を使った時は入念に洗い流すようにしてください。洗顔料が肌に残るとニキビの原因になります。特にあご下、フェイスライン、髪の生え際などはすすぎ残しの多い部分です。

背中や胸のニキビで気をつけること

ニキビは顔だけでなく、背中や胸にもできます。「顔にはあまりニキビができないのに体にできやすい」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

体にできるニキビは顔とは違う原因でできることもあります。

体は衣類で覆われているため通気性が悪く、アクネ菌が繁殖しやすい環境にあります。また衣類による刺激、ボディソープによる刺激、洗う時のタオルなどによる刺激など刺激を受けやすいため、ニキビがつくられやすく、また悪化もしやすいのです。これらの積み重なる刺激が体のシミの原因にもつながります。

体の皮膚も顔と同じように優しくケアしましょう。ボディソープで毎晩洗う必要はありません。汗をかいていない日は、お湯のシャワーで汚れは十分落とせます。ボディソープで洗う際もスポンジやタオルなどでゴシゴシするのは避けて手で優しく洗うようにしましょう。

そして十分に洗浄料を洗い流すことも大切です。特にシャンプーやリンスが体に残る場合もあるので洗髪の後に体を洗いましょう。

また、ニキビのできやすい体の部分には油分の多いボディクリーム・オイルなどは塗布しないようにすることをお勧めします。

さらに、衣類の素材も大切です。特に肌に直接当たる下着の素材は木綿など素材の良いものを身につけるようにしましょう。質の悪い化学繊維は皮膚に刺激を与え、かゆみや炎症・ニキビをもたらします。

洗濯洗剤も気をつけなければなりません。洗濯洗剤や柔軟剤を換えると「急に体がかゆくなった」「体にニキビができた」ということがあります。最近では、柔軟剤は香りを楽しむためのアイテムとして使っている方も多いと思います。しかし分量は守り、刺激を少しでも感じたら使用を中止するようにしましょう。

大人ニキビの根本解決には漢方薬

思春期のニキビとは異なり、大人になってからできる大人ニキビはストレスやホルモンバランスの乱れが大きく影響します。つまり大人ニキビを根本から改善するには、表面的なケアではなく体の中から変えていく必要があります。そのため塗り薬ではなく、体質改善効果のある漢方薬を用います。

漢方薬の場合は、同じニキビでもその人の症状や体質またニキビ以外の体調不良などに合わせて選びます。ニキビの治療に使われる漢方薬を以下に示します。病院で診察してもらわなくてもドラッグストアやネット通販でも購入可能です。

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

当帰芍薬散は、色白でむくみやすく、冷えの体質の人に効果的とされています。

・加味逍遥散(かみしょうようさん)

加味逍遥散は、イライラしやすく頭痛・肩こり・便秘のある人に向いています。

・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

桂枝茯苓丸は、のぼせやすく顔色に赤みがある人に向いています。

・荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)

荊芥連翹湯は、脂性肌で小さいニキビができる人に効果的です。鼻炎体質の人にも向いています。

・清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)

清上防風湯は若い人、特に男性ニキビに向いています。赤いニキビがたくさんできる人にも効果があります。

・十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)

十味敗毒湯は、ニキビの中でもおできのような大きめで痛みのあるニキビに効果があります。ただし便秘体質の人には向いていません。

まとめ

ニキビは、たかがニキビだと侮っているとクレーター状にへこんだり、シミとなって残ったりする場合があります。

それぞれのニキビの症状に合った正しいケアをすることで、きれいに治すことが可能です。

また「ニキビができやすい」という方は、ニキビをつくらない肌習慣を身につけるようにしましょう。ニキビは予防が何よりも重要です。

さらに、ビタミンCを有効成分とした美白化粧品を使うことはニキビの予防にも役立ちます。美白すると同時にニキビをつくらない美しい肌を目指しましょう。


美白で失敗しない化粧品の選び方とは

シミやそばかすを退け、美しい美肌を目指すときに美白化粧品は欠かせません。化粧品に含まれる美白成分を活用することで、ようやく美しい肌を手にすることができます。

もちろん、このときは紫外線対策や生活習慣の改善も必要です。ただ、生活面での対策をすれば問題ないのかというと、それでは不十分です。美白化粧品を活用して、適切な美白対策をしなければいけません。

例えば、病気のときは「体の自然治癒力」に頼るだけでは不十分であり、薬によって症状を抑えることでようやく改善していきます。これと同じように、美白になるように化粧品によって補佐する必要があります。

ただ、美白化粧品は世の中にたくさん存在します。ただ、人によって肌質は大きく異なるため、適した化粧品はそれぞれ違います。そこで、どのような美白化粧品が良いのか厳選して掲載しました。化粧品選びでの失敗を避け、効果的な美白を実現させましょう。