季節の変わり目になると肌トラブルを生じる方は多いのではないでしょうか。

乾燥肌や敏感肌、かゆみ、肌荒れといった肌トラブルは、バリア機能の低下によって引き起こされている可能性があります。バリア機能とは、「肌に潤いを与え、異物や刺激物の侵入から肌を守る働きのこと」です。バリア機能と肌のコンディションは密接に関係しています。

アトピー性皮膚炎(湿疹やかゆみを伴う皮膚の炎症)は、肌のバリア機能が上手く働かないことで引き起こされる病気です。

実はシミの原因もバリア機能の低下と関係があります。日焼けなどで作り出されたメラニン色素はターンオーバーと呼ばれる肌の生まれ変わりがスムーズに働くことで自然に剥がれ落ちて消えていきます。

しかし、バリア機能が低下するとターンオーバーが乱れてメラニン色素が溜まり、シミとなって目立ってしまうのです。

肌のバリア機能に欠かせない成分がセラミドです。セラミドの含有量は、赤ちゃんの頃が最も多く年齢と共に減少していきます。従って、肌のコンディションを良く保つには自然に減っていくセラミドを増やす必要があるのです。

そこで今回は、「肌のセラミドの量を簡単に増やす3つの方法」について紹介していきます。

セラミドは肌のどこに存在するのか

セラミドは肌のどの部分に存在するかご存知でしょうか。肌の構造と併せて詳しく説明していきます。

肌の構造とそれぞれの役割について

肌の皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3つで構成されています。

・表皮

表皮の主な働きは、皮膚の保護作用です。外からの異物や刺激から皮膚を守り、また肌の水分の蒸発を防いで肌の保湿作用も示します。

・真皮

真皮は肌の土台を作っています。真皮では主に、コラーゲンとエラスチンによって肌の弾力が維持されています。コラーゲンとエラスチンの間は、「ヒアルロン酸」というゼリー状の物質によって隙間が埋められています。

また、真皮は肌の弾力を保つだけでなく、真皮内にある毛細血管によって栄養と酸素を肌全体に届ける重要な役割を担っています。

・皮下組織

最も肌の内側に存在する皮下組織は、表皮と真皮を支えています。皮下組織は主に皮下脂肪から成り、衝撃や熱から肌を守っています。また、静脈や動脈といった血管が通っているため、肌組織に栄養を届けたり、老廃物を回収したりする働きも担っています。

セラミドが存在する角質層とは?

表皮は外側から順に「角質層(かくしつそう)」「顆粒層(かりゅうそう)」「有棘層(ゆうきょくそう)」「基底層(きていそう)」の4つの層に分かれています。この4つの層のうちスキンケアで重要なのが「角質層」と「基底層」です。

最も表面の「角質層」は、サランラップほどの薄さ(0.02mm)しかありません。しかし皮膚に触れるもの全てから肌を守るバリア機能を示します。角質層の細胞(角質細胞)は死んだ細胞の集まりで、ターンオーバーによって垢(あか)となり剥がれ落ちていきます。

「基底層」では、肌の細胞が次々に作られています。シミの元となるメラニン色素も基底層に存在するメラノサイトが作り出します。

セラミドは、角質層の角質細胞と角質細胞の間に存在します。細胞同士をつなぎ合わせるセメントのような役割を担い、セラミドが十分に存在することで細胞間が潤いで満たされます。またセラミドによって細胞がきれいに並ぶことでバリア機能が高まり、外部刺激から肌を守ることができるのです。

一方でセラミドが不足すると細胞の間に隙間ができバリア機能が低下します。また、細胞がきれいに並ばないためターンオーバーが乱れてしまいます。

肌が敏感なときや粉をふいているときは、角質層のセラミドが十分に足りていない状態と言えます。さらにはシミが増える原因のひとつとして、「セラミド不足によってターンオーバーが乱れ、基底層から産出されたメラニン色素が蓄積している」ことが考えられます。

水をサンドイッチ状に挟むセラミド

セラミドは、細胞間脂質と呼ばれる脂質の一種で水には溶けません。しかし、水をサンドイッチ状に挟む「ラメラ構造」によって保湿作用を示します。「ラメラ構造」とは脂質の層と水の層が交互に規則正しく並ぶ層状構造のことを示します。

このようなラメラ構造で水分を抱え込んでいるため、湿度が例え0%になったとしても水分が蒸発することはないのです。一方で、セラミドが失われると肌の水分量は80%近く低下すると言われています。まさに、セラミドは最強の天然保湿成分なのです。

セラミドを簡単に増やす3つの方法

それでは年齢と共に減る最強の天然保湿成分セラミドを簡単に増やす方法を3つ紹介します。肌に存在するセラミドは、直接食べたり飲んだりしても増やすことはできません。

ターンオーバーを高める

セラミドはターンオーバーと共に表皮細胞によって産生されます。つまりターンオーバーが低下するとセラミドの量も減ってしまい、ターンオーバーを高めればセラミドの量を増やすことが期待できます。

肌のターンオーバーを高めるスキンケアには「ピーリング」があります。ピーリングとは、角質細胞を柔らかくして溶かし剥がすことです。ピーリングには、酸の力で角質細胞を溶かすものや、スクラブなど物理的な摩擦によって剥がすものが存在します。

ピーリングは肌に負担がかかってしまうため日常使いはお勧めしませんが、肌のごわつきやシミの排出にも有効です。ピーリングでターンオーバーを高め、セラミドの産生量を増やしましょう。

セラミドを補充する

セラミドが配合された化粧品を使用して直接セラミドを補いましょう。ここで注意したいのが「セラミド配合化粧品の選び方」です。「セラミド配合!」とパッケージに書いてあれば何でもいいというわけではありません。

・セラミド様成分に注意

セラミドにはセラミド1、2、3……など様々な種類が存在し、天然セラミド・バイオセラミド・植物性セラミド・合成セラミドという風に原料の由来も異なります。これだけ種類があるため、セラミドに似た成分(セラミド様成分)を使って「セラミド配合」としてアピールしている商品もあります。

一般的に化粧品で使用されているセラミドは「セラミド2」「セラミド3」「セラミド6」のいずれかです。パッケージの表示成分を確認して、これらのいずれかの表示名称があるかどうかを確認するようにしましょう。

・セラミドの配合濃度に注意

「セラミド2」「セラミド3」「セラミド6」のいずれかが配合されていても、その配合濃度が極端に低い可能性があります。なぜならセラミドは原料費がとても高いからです。安価な商品には、ごくわずかしか配合できないでしょう。値段の安い商品ではセラミドの効果が期待できません。目安として、3000円以上の価格帯のものを選びましょう。

・セラミド配合化粧水では意味がない

セラミドは水に溶けません。従って化粧水にセラミドが配合されていたとしても微量だと考えられます。また美容液も中身の色が透明に近い場合、水分が多くセラミドを高配合することは難しいです。

セラミド配合のアイテムは乳液かクリーム状の商品を選びましょう。

洗いすぎを止める

私たちが日常的に行っている洗顔・クレンジングによって、セラミドは洗い流されています。洗顔・クレンジングは汚れやメイクを落とすだけでなく、肌に必要な成分も一緒に取り除いてしまうのです。従って洗顔料やクレンジング剤を用いた洗顔の回数を減らしましょう。

朝は水で顔を洗えば十分きれいになります。夜の洗顔では、しっかりメイクをした日はクレンジングと洗顔料を用いる必要があります。しかし薄いメイクの場合、汚れは洗顔料のみで落ちるのでダブル洗顔する必要はありません。

1回で使う洗顔料やクレンジング剤の量も最低限の量にしましょう。洗浄力の強いアイテムで洗顔する方がきれいになった気がしますが肌には負担がかかっています。

洗いすぎをやめるだけで、肌の天然保湿成分セラミドを増やすことが期待できるのは手軽と言えます。

まとめ

肌トラブルで悩んだ時はセラミド不足の可能性を疑ってみましょう。

セラミド配合の化粧品を使用して外からセラミドを補充し、ピーリングによってターンオーバーを高めてセラミドの産生量を増やし、洗顔料を用いた洗顔の回数を減らして肌にセラミドが留まるようにしましょう。

これらの3つの方法を試せば肌トラブルが改善されるだけでなく、肌のコンディションが良くなりツヤやかな肌や美白効果が期待できるでしょう。


美白で失敗しない化粧品の選び方とは

シミやそばかすを退け、美しい美肌を目指すときに美白化粧品は欠かせません。化粧品に含まれる美白成分を活用することで、ようやく美しい肌を手にすることができます。

もちろん、このときは紫外線対策や生活習慣の改善も必要です。ただ、生活面での対策をすれば問題ないのかというと、それでは不十分です。美白化粧品を活用して、適切な美白対策をしなければいけません。

例えば、病気のときは「体の自然治癒力」に頼るだけでは不十分であり、薬によって症状を抑えることでようやく改善していきます。これと同じように、美白になるように化粧品によって補佐する必要があります。

ただ、美白化粧品は世の中にたくさん存在します。ただ、人によって肌質は大きく異なるため、適した化粧品はそれぞれ違います。そこで、どのような美白化粧品が良いのか厳選して掲載しました。化粧品選びでの失敗を避け、効果的な美白を実現させましょう。

オススメの美白化粧品と特徴の違い