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腸の調子が悪いと見た目にも影響します。

例えば、便秘が続いている人は見た目が実年齢よりも老けて見えるといわれています。逆に便秘が改善すると見た目も若返ります。

つまり、見た目と「腸内環境」が密接に関係していることがわかります。さらに、腸の健康は肌のシミの生成にも深く関わっています。

今回は腸内環境と肌の関係について詳しく説明したいと思います。

「腸内フローラ」とは何か

腸内環境を表す指標の1つとなる「腸内フローラ」についてご存知でしょうか。

「腸内フローラ」は腸内細菌叢(そう)とも呼ばれます。腸ではさまざまな種類の腸内細菌が存在しており、その様子がお花畑(フローラ)のようにみえることから腸内フローラと呼ばれています。もっと簡単に考えると、腸に住み着いている細菌の状態のことを腸内フローラといいます。

腸内フローラの状態がいいと便通もよく、体内の毒素や老廃物が排出されやすくなるので肌の調子はよくなります。一方で、腸が弱ると腸内フローラの状態が悪くなり、善玉菌が減って悪玉菌が増えてしまいます。

体内に毒素や老廃物が溜まると、それが血流にのって全身にまわってしまいます。その結果、肌荒れをひきおこし、炎症が原因となる色素沈着によってシミをまねくのです。

もちろん紫外線もシミの生成の大きな原因となりますが、肌荒れによって生じるシミがあることも忘れてはいけません。

腸内フローラが脳に及ぼす影響

この腸内フローラが体にどれだけの影響を及ぼしているのかについて、よくわかる面白い研究データがあります。

マウスにも生まれつき「活発なマウス」と「臆病なマウス」がいます。この性格の違いは遺伝子によるものだと考えられてきましたが、腸内フローラの影響であることがわかってきました。

ある実験で、「活発なマウスの腸内フローラを臆病なマウス」に、また「臆病なマウスの腸内フローラを活発なマウス」にそれぞれ移植したところ、「活発なマウスは臆病な性格」に、「臆病なマウスは活発な性格」に変動してしまったのです。腸内フローラの環境が変化することによって、結果として性格や脳に影響するのではないかと考えられています。

この内容をもとに、例えばうつ病の患者の腸内フローラを変化させれば病気が改善するのではないかと研究が進められています。

このように腸内フローラは肌だけではなく、脳にも影響を与えているのです。

腸内フローラをよくするためにできること

肌のためにも精神状態をよく保つためにも、腸内フローラを良くすることがポイントになります。では、腸内フローラの環境を改善するためには、どのようなことを意識すればよいのでしょうか。

それは腸の善玉菌を増やすことです。

腸内細菌としては、体にとって良い働きをする「善玉菌」、悪影響を与える「悪玉菌」、どちらにも属さない「日和見菌(ひよりみきん)」の3種類があります。健康な腸内環境であれば、「善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7」の割合になるといわれています。

ここで重要なのは、日和見菌は「善玉菌と悪玉菌のうち、優勢な方に味方をする」ということです。

腸内の悪玉菌が増えると、日和見菌は悪玉菌に味方します。こうなると、体調が悪くなります。一方で善玉菌が多くなると、日和見菌は善玉菌に味方するようになります。そのため、どれだけ善玉菌を増やして腸内環境を整えるのかが重要です。

善玉菌を増やし、腸内環境を改善するには

善玉菌を増やすには、外から善玉菌を摂取したり、善玉菌のエサになる食物繊維をたくさん摂ったりすることが大切です。

善玉菌の代表ともいえるのが乳酸菌です。乳酸菌には動物性乳酸菌、植物性乳酸菌が存在します。

動物性乳酸菌はヨーグルトなど動物から摂取される乳酸菌で、その多くが腸へ到達する前に死んでしまうといわれています。一方キムチ、漬物、味噌などに含まれる植物性乳酸菌は酸に強いため、生きたまま腸に届くといわれています。

腸に届いた乳酸菌は乳酸を放出して腸内を弱酸性にし、さらに腸内の善玉菌を増加させます。

動物性乳酸菌を含んだヨーグルトももちろん効果がないわけではありません。しかし、すぐき、しば漬け、野沢菜、味噌、醤油、日本酒などの植物性乳酸菌を積極的に摂取するほうが効率よいのでおすすめです。

また、善玉菌のエサになる食物繊維も毎日きちんと摂るようにしましょう。ごぼう、たまねぎや納豆、大豆は食物繊維が豊富な食材です。

腸に負担をかける食生活を見直す

腸にいい食べ物を摂取するだけではなく、腸に負担のかかるものは食べる頻度を減らしたり、避けたりするようにしましょう。

肉類、動物性脂肪の摂りすぎは、十分な消化・吸収が行われずに腸に届くため、腸内でやがて腐敗し毒素や発がん物質の生成が進んでしまいます。もともと日本人は魚を中心に食べてきたため、欧米人に比べると肉類、動物性脂肪の消化に時間がかかるといわれています。

近年日本人の大腸がんの発生率が高まっているのも、肉類、動物性脂肪の摂りすぎが原因だといわれています。

「お肉を食べてはいけない」わけではありませんが、毎日食べるのは控えてお魚とお肉交互で食べるなど工夫してみてください。

また、料理で使用する油はバターやラードなどの動物性脂肪よりも、強い抗酸化力(体内での有害物質生成を抑制する力)をもつオリーブオイルを使用するようにしましょう。

こうした食生活に気をつけることによっても、腸内環境を改善できます。これが結果として肌荒れを防止し、色素沈着によるシミの生成を抑えれるようになります。

腸内フローラが生産する「エクオール」の美容効果について

その他、腸内フローラが肌に与える効果についてエクオールという美容成分をご存知でしょうか。

エクオールはスーパーイソフラボンとも呼ばれ、美肌に欠かせない「女性ホルモンに似た働きをもつ成分」です。

私たちの肌が年齢と共に老化してしまうのは、女性ホルモンの減少も大きな要因の1つです。女性ホルモンには肌の水分を保持する力をもつセラミドや、肌の弾力やたるみを防ぐコラーゲンの生成を促進する作用があるといわれています。

また、イソフラボンには高い抗酸化力があるため、メラニン合成反応を抑制することができます。

そのため、女性ホルモンと似た働きを示すイソフラボンは美白やアンチエイジングに効果的だといわれています。

このように女性ホルモン様効果(女性ホルモンに似た効果)をもつことで有名なイソフラボンですが、エクオールはイソフラボンよりも高い女性ホルモン様効果があるといわれています。そのため、エクオールは美肌効果だけではなく、女性ホルモンの減少が原因で引き起こされる更年期障害や骨粗しょう症の改善、予防にも効果があるといわれています。

エクオールは腸内フローラによって体内で生産されます。しかし残念ながら、生まれつきエクオールを生産できる腸内フローラを持っている日本人は50%程度といわれています。

つまり、生産能力のない人は、外からエクオールを直接摂取しなければ、エクオールの美容効果を得ることはできないのです。

しかし、エクオールを生み出す腸内環境でなかったとしても問題ありません。現在では、エクオールが配合された化粧品やサプリメントがたくさん販売されています。ぜひ、試してみてはいかがでしょうか。

もちろんエクオールを生産できる腸内フローラを持っている人も、エクオールをさらに摂取することで高い美容効果が期待できます。

まとめ

腸内環境は肌や脳にまで影響することがわかってきました。腸内の細菌は美肌だけでなく、病気にまで関わっているのです。そこで腸内環境をよくするには、腸内フローラを意識して食生活を見直すことが重要です。

乳酸菌を積極的に摂取すること、食物繊維を摂ることで善玉菌を増加させることができ、腸内フローラの状態をよくすることができます。

さらに腸内フローラは「エクオール」という高い女性ホルモン様作用をもつ美容成分を生産することも知られています。ただ全ての人がエクオールをつくれるわけではないので化粧品やサプリメントで摂取するとよいでしょう。

腸内フローラは今後、精神疾患や肥満、ガンなどの病気を予防したり、治療したりできる可能性もあるとして注目されています。

これだけ体に影響を与える腸内フローラについて、日頃から意識して美肌ケアとしてもとりいれてみてください。そうすれば肌トラブルから生じる色素沈着によるシミを防げるだけでなく、健康な生活まで手にすることができます。


美白で失敗しない化粧品の選び方とは

シミやそばかすを退け、美しい美肌を目指すときに美白化粧品は欠かせません。化粧品に含まれる美白成分を活用することで、ようやく美しい肌を手にすることができます。

もちろん、このときは紫外線対策や生活習慣の改善も必要です。ただ、生活面での対策をすれば問題ないのかというと、それでは不十分です。美白化粧品を活用して、適切な美白対策をしなければいけません。

例えば、病気のときは「体の自然治癒力」に頼るだけでは不十分であり、薬によって症状を抑えることでようやく改善していきます。これと同じように、美白になるように化粧品によって補佐する必要があります。

ただ、美白化粧品は世の中にたくさん存在します。ただ、人によって肌質は大きく異なるため、適した化粧品はそれぞれ違います。そこで、どのような美白化粧品が良いのか厳選して掲載しました。化粧品選びでの失敗を避け、効果的な美白を実現させましょう。

オススメの美白化粧品と特徴の違い