「ここのシミ少し痛みがある気がする……」「このシミどんどん大きくなっている気がする……」という方は注意が必要です。シミがガン化したり、シミのように見えても実は腫瘍だったりする可能性があります。

また「シミは気にならないから特に何もケアしていない」という人も危険です。シミを甘く見てはいけません。実はそのシミには大きな病気が隠れていることもあるのです。特に皮膚がんの場合、初期段階では痛みなどの症状を伴うことは少なく、ガンが進行してから気づくケースが多いと言われています。

では早い段階で皮膚の異常に気づくためにはどうしたらいいのでしょうか。この場合、やはり「スキンケア」が重要と言えます。日々のスキンケアを通して肌に触れていると、ちょっとした異変に気づきやすく早期発見につながります。

従ってシミの予防は「ただのスキンケア」ではありません。肌の老化を遅らせるだけでなく病気を防ぐことも可能なのです。

今回は、シミと間違えやすい皮膚ガンやその他の病気、皮膚ガンを防ぐためにできることなどについて述べていきましょう。

皮膚ガンとは?

そもそも皮膚ガンとはどのような病気なのでしょうか。皮膚ガンを理解するために、まずは顔の肌の構造について理解する必要があります。

肌の表面は外側から順に表皮・真皮・皮下組織に分かれます。

そして表皮は「角質層(かくしつそう)」「顆粒層(かりゅうそう)」「有棘層(ゆうきょくそう)」「基底層(きていそう)」の4つの層から成り立っています。

皮膚ガンとは表皮部分の4つの層のいずれかに腫瘍(しゅよう)ができることです。

腫瘍とは、「異常増殖をする細胞の集まりのこと」を示します。

腫瘍には「悪性腫瘍」と「良性腫瘍」の2種類あります。悪性腫瘍の細胞は、無秩序に増殖し体の組織を破壊していきます。やがて増殖した細胞は血液やリンパに乗って全身に流れていきます。これを「転移(てんい)」と呼びます。

一方で良性腫瘍の場合は、細胞が無秩序に増殖を続けるものの組織の破壊や転移は起こしません。

一般的に悪性腫瘍を「ガン」と呼びます。悪性腫瘍のガン細胞が転移すると命の危険を伴います。このように、ガンは小さな腫瘍から全身をむしばんでいく恐ろしい細胞なのです。

皮膚ガンは増加している

日本国内で皮膚ガンの発症数は増加しています。世界的に見ても皮膚ガンの患者数は増加しており、オゾン層の破壊により地球に降り注ぐ紫外線が強くなっていることが関係していると言われています。また、日本では人口の高齢化に伴い、皮膚ガンを発症する確率が上がっていることも考えられます。

従って「皮膚ガンなんて自分には関係ない」と思い込むのはやめましょう。

シミと間違えやすい病気について

「シミだと思っていたら実は重大な病気が隠れていた……」ということもあり得ます。シミと間違えやすい病気にはどのようなものがあるのでしょうか。

シミと間違いやすい皮膚ガン

皮膚ガンの種類について説明します。

・メラノーマ

「悪性黒色腫(あくせいこくしょくしゅ)」とも呼ばれる、皮膚ガンの中でも悪性度の強いガンです。メラノーマは、基底層に存在するメラニン細胞(メラノサイト)がガン化することによって生じると考えられています。

メラニン細胞とはシミの元になる色素「メラニン」を生産する細胞です。メラノーマの原因は解明されていませんが、紫外線や皮膚への摩擦・圧迫など外部からの刺激が関与していると考えられています。

・有棘細胞ガン

有棘細胞ガンは皮膚の有棘層を構成する有棘細胞がガン化することで発生します。有棘細胞ガンは日本人に多い皮膚ガンの一つと言われています。有棘細胞ガンは顔や首、手の甲など体の露出部分に多く見られるため、紫外線の関与が指摘されています。

他にもウィルスや火傷、外傷、タール類や鉱物油などの化学物質などが発生に関与することもあるようです。

次に紹介する「日光角化症」と「ボーエン病」は進行すると有棘細胞ガンを発症すると言われています。

・日光角化症

日光角化症とは日光(紫外線)のダメージが蓄積することで発症する皮膚の病気です。60歳以上の高齢者の顔に多く見られます。1~2センチの大きなシミのように見え、表面はカサカサとした角質やカサブタを伴います。赤色や褐色を示すことが多いです。

日光角化症は放置していると有棘細胞ガンへと移行する可能性があります。従って早期に治療することが大切です。

・ボーエン病

ボーエン病は表皮内にガンが生じる病気です。見た目は大きなシミや湿疹と間違えることがあります。しかし、塗り薬を用いても改善されず少しずつ広がっていきます。ボーエン病は紫外線やウィルスが原因ではないかと言われています。

日光角化症と同様、何もしないで放置していると有棘細胞ガンを発症する可能性があります。

薬が原因!シミに似た薬疹

「薬疹」とは、服用した薬に対し体がアレルギー反応を起こすことで生じる発疹のことです。薬疹は全身に出ることもあれば体の一部に見られることもあります。腕や足、首、顔など体の一部に出る薬疹は「固定薬疹」と呼ばれ、シミと間違えることがあるのです。

固定薬疹は紫褐色調を帯びた丸い皮疹で、頭痛薬や風邪薬など一時的に飲む薬の副作用で生じることが多いと言われています。

また、固定薬疹以外にも「光線過敏型薬疹」という薬疹が存在します。光線過敏型薬疹の場合は特定の薬を摂取した後に、紫外線を浴びることで発症します。シミができやすい顔や手に見られるため、シミと間違えやすい湿疹です。

例えば鎮痛成分が含まれている湿布を首に貼り、強い紫外線を浴びると湿布を貼っていた部分が日焼けしたように色がつくことがあります。このような光線過敏型薬疹を避けるには、紫外線が当たらないように湿布の部分を衣類で覆ったりする必要があります。

「薬疹が出る」ということは「その薬が体に合っていない」ということです。薬疹をシミだと思い込み、原因となる薬を服用し続けていると、アレルギー反応が重篤化して命の危険を及ぼすこともあります。

突然大きなシミが現れた場合は、シミだと決めつけずに薬疹の可能性も疑うようにしましょう。

皮膚ガンの発症リスクを下げるためにできる3つのこと

誰もが皮膚ガンの発症を避けたいでしょう。ここでは皮膚ガンを防ぐためにできる3つの重要な対策を紹介します。

紫外線対策

皮膚ガンの多くは紫外線が原因だと考えられています。従って「紫外線を避けること」が非常に大切です。

紫外線のダメージは蓄積していくため、皮膚ガンは高齢者に多く見られます。「まだ若いから大丈夫」と考えないようにしましょう。また、短時間での強い紫外線の吸収も皮膚に大きなダメージを与えます。

一年中紫外線対策を行い、日焼け止めはいつでも塗り直せる様に常に持ち歩きましょう。

・日焼け止めの選び方

日焼け止めには、その強さを表す「SPF(Sun Protection Factor:紫外線UVBを防ぐ指標)」と「PA(Protection grade of UVA:紫外線UVAを防ぐ指標)」があります。日常使いには「SPF20~30、PA++程度」、屋外でのレジャー時には「SPF50+、PA++++」の日焼け止めを使うようにしましょう。

日焼け止めはジェルやクリーム、乳液タイプなど様々な種類がありますが、特に日常使いの日焼け止めは「使い心地」の良いものを選ぶようにしましょう。毎日使うものなので「キシキシする」「匂いが嫌い」といった不快な使用感の日焼け止めは避けるべきです。

毎朝塗布するのが楽しくなるような日焼け止めを見つけましょう。

・日焼け止め以外に役立つアイテム

日焼け止め以外にも帽子やサングラス、アームカバー、フード付きのパーカーなどを併用すると紫外線防御の効果は高まります。

慢性的な刺激や炎症から守る

紫外線の次に皮膚ガンの原因として考えられているのは「慢性的な刺激や炎症」です。

例えば、炎症が長引いている火傷の傷跡やなかなか治らない床ずれ(皮膚の同じ部分への圧迫が続くことで酸素や栄養が行き渡らなくなり皮膚が弱くなって生じる)によって、「皮膚ガンが発症した」という報告が数多くあります。

体のどこかに慢性的な炎症が続いている傷口などがある場合は、皮膚に大きな変化がないか確認するようにしましょう。

スキンケア

スキンケアは自分の肌と触れ合う大切な時間です。毎日鏡を見て肌に触れていると少しの変化にも気づくことができます。また、皮膚ガンが最もできやすい部位は「顔」です。

皮膚ガンの早期発見につながったり、他の病気を見つけられたりすることもあるので美容面以外からもスキンケアを習慣化することは重要と言えます。

そして自分のシミの位置を把握し美白化粧品やシミ用化粧品を用いてケアしましょう。シミのケアがガン予防につながるわけではありませんが、美白化粧品を用いてもシミがどんどん大きくなる場合は皮膚ガンの可能性を疑うことができます。

こんなシミ・ホクロには注意!

前述した通り、スキンケアを行う際に全身のシミやホクロを確認する習慣をつけましょう。

以下のようなシミ・ホクロには注意が必要です。

  • シミ、ホクロの形が左右で対称でない(円形でない)
  • シミ、ホクロの周りがギザギザになっている
  • シミ、ホクロの色が均一でなく、色ムラがある
  • シミ、ホクロの直径が6ミリ以上である
  • シミ、ホクロの形や色、大きさなどが変化している
  • シミ、ホクロから出血することがある
  • シミ、ホクロに痛みやかゆみがある
  • シミ、ホクロから匂いがする
  • シミ、ホクロにしこりのような感触がある

このようなシミやホクロがある場合は皮膚科で診てもらいましょう。

まとめ

シミのように見えても実は皮膚がんだったり薬疹だったりと、思いもよらない病気が潜んでいることがあります。皮膚ガンの発症リスクを減らすためには紫外線対策や外部刺激を減らすことが重要ですが、同時に毎日のスキンケアも大切だということが分かって頂けたのではないでしょうか。

毎日スキンケアで自分の肌と触れ合って、何か異常を感じたときは早めに病院で診てもらうようにしましょう。


美白で失敗しない化粧品の選び方とは

シミやそばかすを退け、美しい美肌を目指すときに美白化粧品は欠かせません。化粧品に含まれる美白成分を活用することで、ようやく美しい肌を手にすることができます。

もちろん、このときは紫外線対策や生活習慣の改善も必要です。ただ、生活面での対策をすれば問題ないのかというと、それでは不十分です。美白化粧品を活用して、適切な美白対策をしなければいけません。

例えば、病気のときは「体の自然治癒力」に頼るだけでは不十分であり、薬によって症状を抑えることでようやく改善していきます。これと同じように、美白になるように化粧品によって補佐する必要があります。

ただ、美白化粧品は世の中にたくさん存在します。ただ、人によって肌質は大きく異なるため、適した化粧品はそれぞれ違います。そこで、どのような美白化粧品が良いのか厳選して掲載しました。化粧品選びでの失敗を避け、効果的な美白を実現させましょう。

オススメの美白化粧品と特徴の違い