パソコンを長時間見るデスクワークやスマートホンを操作する時間が増え、現代人の姿勢は悪化しています。特に、日本人は西洋人と比較して「猫背が多い人種」といわれています。

その理由として「日本人の控え目な国民気質が影響している」とか、猟をしていた欧米人とは違い日本人は昔から畑作業をしていたため「腰を曲げる姿勢を長時間とっていたことが起因している」といったことが唱えられています。

いろいろな説がありますが、「欧米人と日本人では骨格や筋肉のつき方が違う」ということは確かです。日本人は骨格的に猫背になりやすいのです。したがって意識して姿勢を正そうとしなければ猫背になってしまいます。

また、「私は姿勢がいいから大丈夫!」と思っていても、スマートホンを長時間使うことによって知らないうちに姿勢が悪くなっている可能性があります。

さらに悪い姿勢は健康に悪影響を及ぼすだけでなく、美容にも大きなダメージを与えます。姿勢が悪いとシミ・たるみ・シワ・二重あご・肌荒れなど一見無関係に思える肌トラブルを生じる可能性があるのです。

いくら「シミに効く美白化粧品」「たるみを改善する美顔ローラー」「肌荒れを改善する抗炎症化粧品」といったスキンケアを実践しても、姿勢が悪いと十分な効果は得られないでしょう。姿勢を正すことによって、スキンケアの効果をアップさせることが期待できるのです。

とはいえ、姿勢をすぐに正そうとしてもなかなか習慣化できません。そこで今回は「正しい姿勢を手に入れるためのポイント」について説明していきます。

なぜ姿勢が悪くなるのか

そもそも人はなぜ悪い姿勢をとってしまうのでしょうか。私たちは元々母親のお腹の中で体を小さく丸まらせて過ごしてきました。そして高齢になると自然に腰や背中が曲がってきます。

つまり、「人間は丸まろうとする生き物」なのです。このような丸まろうとする力に抵抗するのが筋肉です。筋肉がきちんと機能していれば体は丸まらないのですが、歳をとって筋肉が衰えたり、若くても筋肉を正しく使えていなかったりすると自然に身体は丸まって猫背になってしまいます。

悪い姿勢とは?

悪い姿勢では、体はどのような状態になっているのでしょうか。悪い姿勢には「猫背」と「反り腰」の二つがあります。

・猫背

猫背は背中が丸まって肩や顎が前に出ている状態を示します。また、猫背の方は骨盤が後ろに傾いているという特徴があります。多くの日本人が猫背に該当するといわれています。

・反り腰

反り腰は腰が反っていて下腹がぽっこり出ている状態です。反り腰の場合、骨盤は前に傾いています。

このように悪い姿勢は、うまく筋肉が使えていないため骨盤が歪んでしまっているのです。

姿勢が悪いと自覚していても、あなたが「猫背か反り腰なのか分からない」という方も多いでしょう。簡単にチェックできる方法があります。壁に真っ直ぐ立って背中をつけたときに腰と背中の空間に手の平を入れて見ましょう。このとき「手が入らない」という場合は猫背、「手がすっぽり入る」という場合は反り腰です。

正しい姿勢とは?

正しい姿勢についても見ていきましょう。

まず、前述した腰と背中の間にできる隙間についてですが、正常な姿勢の場合は「手の平がちょうど入る」くらいの空間になります。

正しい姿勢とは「耳・肩・骨盤・膝・くるぶし」が一直線上にあることです。体の重心が真ん中にあり、バランスが取れます。一方で姿勢が悪い人の多くは、体が前傾して重心が前にあります。

そのため、体のバランスが不安定になり、つまずきやすかったり転びやすくなったりするのです。

前傾姿勢を戻して正しい姿勢を維持する最も簡単な方法は、「肩甲骨に意識を向けること」です。

肩甲骨とは、「肩と腕をつなぐ骨」のことです。姿勢の悪い人は立ったときに手の位置が太ももの前にきます。これは前傾姿勢で肩が前に出ているためです。一方で、姿勢の良い人は手の位置が太ももの横にあります。

正しい姿勢をつくるコツは、肩甲骨を背中に引き寄せることです。こうすることで自然と胸が張り、背筋がピンと伸びます。あれこれ難しいことは考えずに「肩甲骨を背中に引き寄せる!」と自分に言い聞かせるようにしましょう。

正しい座り方のコツ

長時間デスクワークをする方のために、「正しい座り方のコツ」についても述べましょう。立ち姿勢のとき意識するのは肩甲骨でしたが、座るときは「骨盤」に意識を向けましょう。

正しい姿勢で座れていないとき、骨盤は後ろに傾いています。「骨盤を立てる」ように座りましょう。骨盤を立てるには「坐骨(ざこつ)」を椅子に着けることが大切になります。坐骨とは、お尻の下にある左右対称の骨です。

坐骨が椅子の座面にしっかり当たるように座りましょう。また足の底が床にしっかり着くことも重要です。また、膝の角度が「90度」になるのが理想です。

椅子に浅く座ると自然に骨盤が立ち、だらしない姿勢になりにくいのでお勧めです。

悪い姿勢は体にどのような影響を及ぼすのか

それでは姿勢が悪いと、体にどのような影響を及ぼすのでしょうか。健康面と美容面の両方に与える影響についてそれぞれ確認していきましょう。

悪い姿勢が健康面に与える影響について

姿勢が悪い状態が続くと、全身に様々な「痛み」がもたらされます。腰痛は、姿勢の悪い体のバランスを補うために腰に負担がかかることで生じます。また、姿勢が悪いと神経が圧迫されたり血液の流れが滞ったりして、頭痛や肩こりを招くのです。

また、血行不良は「冷え」を招きます。体が冷えると痛みを引き起こしやすくなります。また女性の場合、お腹や子宮が冷えると「妊娠力」に影響を及ぼします。

悪い姿勢が美容に与える影響について

悪い姿勢が「たるみ」と「血行不良」を生じその結果、美容面に様々な影響をもたらします。

・たるみが「二重あご」や「垂れ尻」を招く

姿勢の悪い人に多く見られる顎が突き出た状態は、首の後ろの筋肉が縮み、顎周りの皮膚が伸びてしまいます。伸びた皮膚がたるみをもたらし、フェイスラインが下がったり二重あごになったりします。

たるむのは顔の周りだけではありません。正しい姿勢を取れていないとお尻の筋肉や胸を支える筋肉が衰えてしまいます。その結果、お尻やバストの位置が下がったりするのです。

・血行不良が「シミ」「くすみ」「肌荒れ」といった肌トラブルを招く

姿勢が悪いと体の隅々まで血液が届かなくなります。顔の皮膚の奥には毛細血管が存在しており、肌の細胞はそこから栄養を受け取っています。しかし血流の流れが悪い状態が続くと、肌細胞に栄養が届かず「ターンオーバー」に影響を及ぼします。

ターンオーバーとは「肌細胞の生まれ変わり」のことです。表皮の一番奥で生まれた肌細胞はターンオーバーと共に少しずつ表面に押し上げられます。そして一番表面に出ると垢(あか)となって自然に剥がれ落ちるのです。

このようにして肌の細胞は常に生まれ変わり、美しい肌を保っています。しかし、毛細血管からきちんと栄養が行き届かないと、細胞の生まれ変わりがスムーズに行われずにくすみやシミが生じてしまうのです。

シミはメラニン色素が蓄積することでできます。肌の奥でつくられたメラニン色素は肌細胞に取り込まれてターンオーバーと共に徐々に表面に出てきます。このとき、きちんとターンオーバーが機能していれば、メラニン色素は蓄積することなくシミになることもありません。

また毛細血管は栄養を届けると同時に、肌の老廃物を回収する役割を果たしています。老廃物がきちんと回収されないと、毒素が溜まって肌荒れや炎症を引き起こします。

正しい姿勢を習慣化させることは難しい

ここまでの記事を読んで、健康・美容のために「今日から姿勢を改善しよう!」と決意した方がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、猫背の方が「いきなり猫背を止める」というのは難しいでしょう。

一度習慣化された姿勢は簡単には治りません。なぜならその姿勢が体にとって「楽」だからです。筋肉が衰えていたり骨盤が歪んでいたりすると正しい姿勢をキープするのは楽ではありません。

少し意識したくらいで姿勢を矯正することはできないのです。そこで、無理なく続けられる姿勢矯正法をご紹介します。

ずっといい姿勢をキープしようとしないこと

あなたがもし、毎日長時間のデスクワークをするのであれば「ずっといい姿勢をとり続ける」ことはできないでしょう。でもそれでかまいません。気が付いたときに姿勢を正すようにしましょう。

立っている時は肩甲骨に意識を、座っている時は坐骨に意識を向けましょう。

姿勢矯正ベルトよりも「骨盤ベルト」「バランスボール」が効果的

正しい姿勢を身につけるために「姿勢矯正ベルトを試したい」と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし姿勢矯正ベルトは、たいてい短時間しか装着できません。着けている間は確かに姿勢が保てるのですが、外すとすぐに元の姿勢に戻ってしまいます。

私も姿勢矯正ベルトを使用したことがあるのですが、正直効果はありませんでした。装着しているときは、いい姿勢を保てるのですが体が無理をしている感じがあり、痛みを感じるようになってきたので結局使わなくなってしまいました。

また、姿勢矯正ベルトで胸の周りの縮んだ筋肉を無理矢理広げるため傷めてしまう危険もあります。自分で無理なく続けられる姿勢をキープする必要があるのです。

そこで、「骨盤ベルト」「バランスボール」がお勧めです。

・骨盤ベルト

骨盤ベルトとは、「骨盤の歪み・緩み・開きを矯正するベルト」のことです。恥骨(ちこつ:骨盤の前部の接合部分)と大転子(だいてんし:前太ももの張っている部分)を支えるようにしてベルトを巻きます。

私の場合、骨盤ベルトを妊娠中・産後に使っていました。そのおかげか、訪問に来た看護師に「とても骨盤の戻りが早い」と驚かれました。女性の場合出産によって骨盤が開き、そのままきちんと戻らないこともあります。

姿勢の悪い方は骨盤が歪んでいることが多いので、骨盤ベルトを装着して根本から体を改善していきましょう。

特に産後は骨盤ベルトの装着をお勧めします。

・バランスボール

バランスボールは座っている時の姿勢を正すツールとして有効です。座るときの姿勢を矯正するアイテムとして「骨盤クッション」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。骨盤クッションは骨盤が立つようにサポートしてくれます。

バランスボールの場合は、正しい姿勢を維持すると同時に正しい姿勢を支えるために必要な筋肉を鍛えてくれます。

さらに、筋肉が鍛えられるだけでなく、体の歪みの改善やダイエット効果まで期待できます。

またデスクワークにおいてバランスボールは、眠くなるのを防いだり、集中力をアップさせたりするともいわれています。

ストレッチ・ヨガを習慣化する

正しい姿勢を持続するには「筋肉を鍛えて、骨盤の歪みをとる必要がある」ことを述べました。骨盤ベルトやバランスボールが有効ですが、何も道具を揃えずにトレーニングできる方法があります。

それは、「ストレッチ」や「ヨガ」を毎日行うことです。お風呂上りに体を伸ばすストレッチをしたりヨガを実践したりすることで、自然に体の歪みがとれて筋肉をつけることも可能です。ただし、ストレッチやヨガは呼吸に合わせることが非常に大事なので自分流のストレッチやヨガをしてもあまり意味がありません。

ユーチューブを見たり、ヨガ教室に何度か通ったりして基本をきちんと学んでから自宅で行うようにしましょう。

姿勢を正すだけで肌がきれいになるわけではない

悪い姿勢がシミやくすみ、たるみといった肌悩みを引き起こす要因になるのですが、正しい姿勢に矯正したからといって肌が美しくなるわけではありません。毎日のスキンケアも重要です。

特にシミに関しては美白化粧品を使用することで改善できます。

「シミを予防したい」という場合は、アルブチン・トラネキサム酸・コウジ酸を美白有効成分(国が効果を認めた成分)とした美白化粧品を用いてケアしましょう。

また、「既にできたシミを消したい」という場合は、ビタミンC誘導体・プラセンタエキスを美白有効成分とした美白化粧品を使いましょう。

まとめ

姿勢が悪いことを自覚していても、なかなか矯正するのは難しいものです。ポイントとして、「立っているときは肩甲骨を背中に引き寄せること」「座っている時は骨盤を立てること」を意識しましょう。

また、正しい姿勢をキープするには「骨盤の歪みを治すこと」、「衰えた筋肉を鍛えること」も重要です。これらのポイントを押さえて良い姿勢を目指しましょう。

そして、「正しい姿勢をキープすることはスキンケアの一つ」として考えるようにしましょう。鏡の前でスキンケアをするときに姿勢にも意識を向けると良いです。

ピンと背筋が伸びていると、それだけで自信に満ち溢れ顔の印象も明るくなります。健康のためにも美容のためにも正しい姿勢を心がけましょう。


美白で失敗しない化粧品の選び方とは

シミやそばかすを退け、美しい美肌を目指すときに美白化粧品は欠かせません。化粧品に含まれる美白成分を活用することで、ようやく美しい肌を手にすることができます。

もちろん、このときは紫外線対策や生活習慣の改善も必要です。ただ、生活面での対策をすれば問題ないのかというと、それでは不十分です。美白化粧品を活用して、適切な美白対策をしなければいけません。

例えば、病気のときは「体の自然治癒力」に頼るだけでは不十分であり、薬によって症状を抑えることでようやく改善していきます。これと同じように、美白になるように化粧品によって補佐する必要があります。

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オススメの美白化粧品と特徴の違い