あなたはスキンケア化粧品やメイク用品を使用したとき、「なんだか肌がかゆい」と感じたり、肌が赤くなったり、ピリピリした刺激を感じたりした経験はありませんか。

このような状態を放置して繰り返し同じアイテムを使い続けていると「化粧品かぶれ」になり、やがて肌が腫れ上がったり水疱(すいほう:水ぶくれのこと)ができたり、敏感肌になってしまったり、重症なアレルギー反応を生じたりと大変危険です。

美しくなるために使用している化粧品で肌をボロボロにしてしまっては意味がありません。そこで今回は化粧品かぶれの原因や対処方法について述べていきたいと思います。

化粧品かぶれの原因は「刺激」と「アレルギー」

化粧品かぶれの原因は、大きく「刺激によるもの」と「アレルギー反応によるもの」の二つに分かれます。

化粧品かぶれの原因:刺激

刺激は化粧品の成分や物理的な要因で、一定以上になるとほとんどの人に起こります。例えば強酸や強アルカリ、アルコールといった成分は刺激物です。また、物理的な要因では肌を強くこすったり、たたいたりしたときに刺激が生じます。

これらの刺激は体質に左右され、人によって感じ方が異なります。少量のアルコールで刺激を感じる人もいれば全く感じない人もいます。また、季節の影響やそのときの体調、肌の状態による影響も受けます。

さらに同じ成分でも、その商品に配合されている濃度や成分の組み合わせによって刺激を感じる場合があります。つまり、表示成分上はどれも問題ないように見えても実際に使ってみると刺激を感じてしまうことがあるのです。特に浸透力の高いアイテムなどでは刺激を感じやすくなります。

化粧品かぶれの原因:アレルギー

アレルギーとは「体に入ってきた物質に対して『異物だ』と体が認識し、過剰に攻撃してしまう免疫(体を防御するシステム)反応」のことです。本来免疫機能は「体内への細菌やウィルス、異物の侵入」を防ぐ上で重要な働きを示します。しかし免疫機能が過剰に働いてしまうと自分自身を攻撃してしまいます。

花粉症も気管支喘息も蕁麻疹も全てアレルギーに含まれます。アレルギーもまた個人差があり、体質やそのときの健康状態によって発症する場合とそうでない場合があります。

しかしアレルギーには4つの型があり、一般的な化粧品かぶれの原因となるアレルギーとこれらの花粉症などのアレルギーとではアレルギーの型が異なります。

・1型アレルギー

1型アレルギーは「即時型」「アナフィラキシー型」とも呼ばれます。皮膚では15分から30分でアレルギー反応を引き起こします。

先に述べた花粉症・気管支喘息・蕁麻疹は1型アレルギーに含まれます。そばアレルギーや小麦アレルギーなどの食べ物によるものも1型アレルギーに該当します。

・2型アレルギー

2型アレルギーは「細胞傷害型」「細胞融解型」とも呼ばれます。血液細胞を攻撃してしまうアレルギー反応です。赤血球が破壊されて引き起こされる溶血性貧血などが該当します。

・3型アレルギー

3型アレルギーは「免疫複合体型」「Arthus型」とも呼ばれます。皮膚では3時間から8時間でアレルギー反応を示します。3型アレルギーでは組織障害を引き起こし、全身性エリテマトーデスや関節リウマチといった病気が3型アレルギーに該当します。

・4型アレルギー

1~3型アレルギーは「即時型アレルギー」と呼ばれるのに対し、4型アレルギーは時間が経過してから症状が現れるため「遅延型アレルギー」と呼ばれます。何かに接触することによって生じるアレルギー性接触皮膚炎や金属アレルギーは4型アレルギーに含まれます。

そしてアレルギー反応による多くの化粧品かぶれも4型アレルギーに該当します。

化粧品かぶれを避けるには?

前述した通り、その人の体質や体調によって化粧品かぶれを起こす場合とそうでない場合があります。しかし、化粧品かぶれの原因として多く報告されている成分が存在します。

敏感肌やアレルギー体質の方、さらに肌の調子が良くないときはこれらの成分を含んだ化粧品を使用する場合は注意が必要です。

・香料

香料は化粧品に香りをつける成分です。特に香りの強い化粧品には気をつけましょう。

・色素

色素とは、化粧品に色をつける目的で使われる化粧品原料で、主にメイク用品に使われています。色素には「天然色素」と「合成着色料」が存在します。

天然色素には黄色をつけるクチナシ色素、ウコン色素、赤色のシソ色素などがあります。一般的に天然色素は刺激が少ないと言われています。

一方で合成着色料である「タール系色素」は刺激が強く、アレルギーを引き起こすことも報告されています。

しかし、メイクをする上で全てのタール系色素を排除することは難しいと言えます。特に色の強いアイカラーや口紅にはほとんどの場合タール系色素が使われているからです。

発色の強いメイク用品を使用してかゆみやかぶれが生じたときは、タール系色素による可能性が考えられます。タール系色素は化粧品の表示成分で「~色~号」というように表記されています。

疑わしい色素は記録しておいて、次回からその色素の配合された商品は選ばないようにしましょう。

・ラノリン

「ラノリン」は羊の毛から採取した脂です。化学処理をしてきちんと精製しなければ、ラノリンに含まれる不純物によってアレルギーを引き起こすことがわかっています。

このようなアレルギーの問題、また動物愛護の観点から最近ではラノリンを化粧品に配合するメーカーは減ってきています。

・オキシベンゾン

「オキシベンゾン」は、日焼け止めに用いられる紫外線吸収剤のひとつです。紫外線UVA・UVBの両方を吸収するためよく使われている成分なのですが、アレルギーだけでなく毒性や刺激性が報告されています。

しかし化粧品の技術進歩によって、最近ではオキシベンゾンが直接肌に当たらないようにあらかじめ加工された原料やシリコーンオイルの一種である「シクロペンタシロキサン」と一緒に配合することで紫外線吸収剤を包み込む工夫がなされています。

従って、「オキシベンゾンを含む日焼け止めは絶対に使用しない」と決めずに使ってみて肌に合わない場合は使用を控えることをお勧めします。

・ブチルパラベン

「ブチルパラベン」はパラベンの一種で防腐剤として配合されています。化粧品に配合されるパラベンにはいくつか種類があり、ブチルパラベン・プロピルパラベン・エチルパラベン・メチルパラベンの順に抗菌効果が高く、ブチルパラベンは刺激やアレルギー反応につながりやすい防腐剤です。

以上アレルギーや刺激が懸念されている化粧品原料を取り上げましたが、ここに挙げた成分以外にも化粧品かぶれを引き起こす原料が数多く存在します。従って「これらの成分が配合されていないから安心!」というわけではありません。

かぶれたときの対処法とは?

肌がかぶれたときは原因を追及しなければなりません。

例えば、新しいスキンケア化粧品を使い始めて肌がかぶれた場合、まずはそのスキンケアアイテムを疑うでしょう。しかし「原因となる成分を特定すること」「刺激反応かアレルギー反応かを見極めること」は容易ではありません。

すぐに疑われるアイテムの使用を中止して、そのアイテムを持って皮膚科へ行くことをお勧めします。このとき、容器だけではなく箱に表示成分が記されている場合は箱も一緒に持参しましょう。パッチテスト(皮膚アレルギー試験)を行って原因物質を特定することができる場合があります。

かぶれの原因を突き止める必要がある!

スキンケア用品・メイク用品を使用して肌がかぶれても「肌が弱いから仕方ない…」「体調が悪かったから、たまたまだろう」と決めつけてそのまま使用し続けるのは危ない行為です。

記憶にも新しいかと思いますが、ある洗顔石けんがアレルギーを引き起こし大問題になりました。洗顔石けんに含まれていた「加水分解コムギ」というタンパク質の成分が粘膜を通して体内で蓄積し、一部の使用者が1型アレルギーを引き起こしたのです。

このケースでは使用時のかゆみやかぶれだけではなく、1型の小麦アレルギーを発症した使用者の中には呼吸困難や血圧低下といった命の危険に関わる健康障害が生じていました。

このような例からも、新しいスキンケアアイテムやメイク用品を取り入れたときは特に刺激やアレルギー反応に注意しましょう。

また、問題なく使い続けていた化粧品でもアレルギー反応が突然現れることがあります。体がアレルギー反応を示した場合は、薬の服用や食べ物を疑うだけではなく、化粧品の可能性もあることを認識しておきましょう。

意外と見落としがち!恐ろしい「金属アレルギー」について

化粧品かぶれと「金属アレルギー」は一見関係のないことのように思えますが、実は化粧品には「金属」が含まれていることがあります。

化粧品に含まれる金属

化粧品には様々な金属を使った原料が配合されています。安定性の高い金属は溶け出す可能性が低いため、アレルギー反応を引き起こす可能性は極めて低いのですが、水に溶けやすい金属は注意が必要です。

・酸化鉄

酸化鉄はメイク用品の色調調整に使われたり、日焼け止めにも使用されたりしています。

酸化鉄自体は安定した化合物なので金属アレルギーは引き起こしにくいと考えられています。しかし酸化鉄に含まれるコバルト・ニッケル・クロムなどの金属の不純物が金属アレルギーを引き起こすことがあるのです。

特にニッケル・コバルト・クロムは溶けやすく、金属アレルギーの原因物質になりやすい特徴があります。従って金属アレルギーの方は、化粧品の表示成分に「酸化鉄」と表記のあるものは使用を控えましょう。

・金、白金(プラチナ)

「化粧品に金やプラチナが入っているの?」と驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、金や白金を化粧品に配合することで高級感を付加させているスキンケア商品などが存在します。

実際に金やプラチナは高級感を演出するためだけに配合されているのではなく、優れた抗酸化作用からアンチエイジングが期待されているのです。

また、金やプラチナは非常に安定性が高いため金属アレルギーを引き起こす可能性は極めて低いと言われています。

この他にも、マンガン、パラジウム、銅などが化粧品に配合されていることがあります。金属アレルギーの方は化粧品の表示成分を十分に確認してから使用しましょう。

また、金属アレルギーはいつ発症してもおかしくありません。従って「金属アレルギーじゃないから大丈夫」と考えず、肌が赤くなったりかゆみを感じたりするときは金属アレルギーの可能性も疑うようにしましょう。

メイク道具にも注意!

スキンケア用品・メイク用品だけではなくメイク道具など肌に当てるものにも注意が必要です。特にまつ毛をカールするために使用するビューラーで金属アレルギーを引き起こすことが報告されています。

「メイクをした後にかゆみを感じる」という方は日焼け止めやアイカラーなどのメイク用品を疑うことが多いでしょう。ただ、短い時間ですが肌に触れるビューラーが金属アレルギーを引き起こすことがあるということも覚えておきましょう。

また、眉毛を整えるために用いる毛抜きやハサミなども金属製のものは注意が必要です。

さらに、化粧品以外にもピアスやネックレスなどのアクセサリー類や歯の詰め物なども金属アレルギーを引き起こす原因となります。

まとめ

アレルギーは一度発症してしまうと一生続くと言われています。そして、アレルギーの原因物質が配合されたスキンケア用品・メイク用品は使えなくなってしまいます。

アレルギーを発症させないためにも普段から使用するスキンケア用品やメイク用品の表示成分を確認し、疑わしいものは避けるようにしましょう。

化粧品かぶれを起こした場合は、この記事を参考にして「特定の成分による刺激なのか」「アレルギー反応なのか」を追及するようにしましょう。


美白で失敗しない化粧品の選び方とは

シミやそばかすを退け、美しい美肌を目指すときに美白化粧品は欠かせません。化粧品に含まれる美白成分を活用することで、ようやく美しい肌を手にすることができます。

もちろん、このときは紫外線対策や生活習慣の改善も必要です。ただ、生活面での対策をすれば問題ないのかというと、それでは不十分です。美白化粧品を活用して、適切な美白対策をしなければいけません。

例えば、病気のときは「体の自然治癒力」に頼るだけでは不十分であり、薬によって症状を抑えることでようやく改善していきます。これと同じように、美白になるように化粧品によって補佐する必要があります。

ただ、美白化粧品は世の中にたくさん存在します。ただ、人によって肌質は大きく異なるため、適した化粧品はそれぞれ違います。そこで、どのような美白化粧品が良いのか厳選して掲載しました。化粧品選びでの失敗を避け、効果的な美白を実現させましょう。

オススメの美白化粧品と特徴の違い