あなたは顔を蚊に刺されてしまった経験はありますか。体の場合、「痒みを感じたら掻く」という方が大半だと思いますが顔はどうでしょうか。

掻きむしると一時的に痒みが和らぐかもしれませんが、赤く刺された部位が腫れて余計に目立ってしまいます。「掻かないで爪でバッテン印をつける」という手段をとる方もいるかもしれません。

しかし強く掻いたり、爪で皮膚を強く押したりという行為はシミをつくる要因になります。

ここでは蚊に限らず、何らかの原因で「顔が痒いとき、シミをつくらせないようにするにはどう対処していくべきか」について述べていきます。また、シミができてしまったときにはどう対応するべきかについても記載します。

顔を掻きむしるとなぜシミができるのか

「顔を少しくらい掻いたからといってシミはできないだろう……」と甘く見ていると、それは大間違いです。実は私自身、この夏に正体不明の虫に刺され、顔に赤い発疹ができました。

最初は「蚊に刺された」のだと思い、数日様子を見ました。しかし症状が悪化していき痒みが非常に強くなったので、皮膚科に行って薬をもらいました。抗生物質の塗り薬と痒みを抑える飲み薬です。

薬を服用して顔を掻かないように気をつけていました。しかし寝ている間に無意識に掻いてしまい炎症が長引いてしまいました。薬を使い始めてから1週間ほどで腫れは治ったのですが、発疹の跡に大きなシミができてしまったのです。

このようにしてできたシミは、「炎症性色素沈着」と呼ばれます。炎症性色素沈着のシミは一般的なシミとは異なり、紫外線ではなく炎症が原因で生じます。

炎症による刺激がメラニン細胞(シミの元になるメラニン色素をつくりだす細胞)を刺激してメラニンの産生を促進させるのです。

特に炎症が長引く場合は注意が必要です。炎症をできるだけ早く鎮めることがシミの予防にもつながります。

そして炎症が治まり次第、美白化粧品やシミ用の化粧品を用いてケアを開始しましょう。

痒みの原因は何かを考える

今回、私がシミをつくってしまった原因として、「治療の開始が遅れたこと」が挙げられます。顔にできた赤い発疹を見て「蚊に刺された」と思い込んでしまったのです。

「蚊に刺されただけなら放置すれば治るだろう……」と思ったのですが、一向に良くならず皮膚科に行くと「蚊に刺されただけで、こんなに腫れることはない」と言われたのです。

すぐに病院へ行き適切な治療を開始していれば、炎症が長引かずシミにはならなかったかもしれません。

したがって、発疹を伴うかゆみが生じたときには「放置していたらいい」と楽観的にならずに様々な原因を考えてみましょう。そして、自己判断でケアを開始せずに病院で診てもらうことをお勧めします。

発疹を伴うかゆみには以下のような原因が挙げられます。

・ダニ

ダニは腕や太ももの内側など肌の柔らかい部分を刺すことが多く、基本的に顔を刺すことは少ないようです。布団についたダニが寝ている間に刺します。

・ノミ

犬や猫などペットを屋内で飼っている場合はノミに刺される危険性が高まります。ノミは複数ケ所を刺すことが多いようです。

・蕁麻疹

蕁麻疹は虫刺されのような症状を引き起こすため、判別が難しいと言われています。外からの刺激に対して体が反応することで蕁麻疹は生じます。

原因も様々で、食品や薬剤によるアレルギー反応、熱や日光などによる物理的刺激、自分の汗やストレスなどでも蕁麻疹が生じます。

・金属アレルギー

金属アレルギーによって顔に発疹が表れることがあります。ピアスなどのアクセサリーの金属部分が顔に触れる、あるいはマスカラを塗る際に使用するビューラーによって金属アレルギーを引き起こす方もいらっしゃいます。

・汗疹(あせも)

汗疹は大量に汗をかいたときなどに、汗腺から汗が正常に排出されずに皮膚内で詰まることによって発症します。

「汗をかかないようにする」「汗をかいたらすぐに拭きとる」「水で流すようにする」など実践して、皮膚を清潔な状態に保つことが大切です。

・ニキビ

ニキビが痒みを伴う場合もあります。私の友人で、顔にできた発疹を蕁麻疹だと思いこみ蕁麻疹の塗り薬を使ったものの一向に良くならず、病院に行ったら実際には「ニキビ」だったという人がいます。

「ニキビの炎症が悪化したことでシミになる可能性がある」と医師にも言われたそうですが、ニキビの薬が効いたおかげでシミが残ることはありませんでした。

このケースの場合、シミが残らなかったため良かったのですが、このように間違った判断によって炎症を長引かせてシミをつくってしまうという可能性もあります。

・皮膚の乾燥

単純に「顔が痒い」という場合は、皮膚の乾燥が原因の場合があります。皮膚が乾燥すると肌のバリア機能が低下して刺激に敏感になり、痒みを感じやすくなります。

この場合は、セラミド(肌細胞をつなげるセメントの役割を担い、水分を肌に溜めこむことができる肌にも元々存在する保湿成分)配合のクリームなどを用いてしっかり保湿をすれば改善されます。

このように虫刺されやニキビ・蕁麻疹・乾燥・アレルギーなど原因の違う症状に対して自己判断のケアを施しても症状は治まりません。早めに病院で治療してもらうことがシミの予防につながります。

顔が痒いときに有効な対処法

炎症が強い場合は、とにかく早く炎症を鎮めることが大切です。痒くても掻いてはいけません。爪で掻くことで肌に傷が入り、そこから雑菌が侵入してさらに炎症が悪化する可能性があります。

また、「掻く」という行為自体がメラニン細胞を刺激します。「掻く=シミが増える」ということを意識して極力患部に触れないようにしましょう。

とは言っても痒いのを我慢することは難しいです。以下の対処法を試してみてください。

・冷やす

運動の後やお風呂上りなど体が温まると血行が良くなり痒みを感じやすくなります。一方で、患部を冷やすと痒みは抑えられます。痒みを感じたときは保冷剤や水で濡らしたタオルなどを用いて冷やすようにしましょう。

また、お風呂上りは痒みを感じる前に、保湿をきちんとしてから患部を冷やすと良いでしょう。

・メントールを塗る

メントールは肌に清涼感(ひんやりした使用感)や、鎮静効果(神経系の過活動を抑える効果)を与えるために、スキンケア化粧品をはじめ、シャンプー・リップクリーム・制汗剤や医薬品に至るまで広く用いられています。

「メントールが苦手」、「メントールで刺激を感じる」という方には勧められませんが、メントール配合の化粧品を塗布すると、痒きたい衝動を抑えることができます。

「メントール配合」といえば、「ムヒ」など虫刺されの塗り薬を思い浮かべる方がいらっしゃるかもしれませんが、体に使う塗り薬を顔に使用することはお勧めできません。そうではなく、「メントール入りのワセリン」を活用するようにしましょう。例えば、以下のような商品です。

また虫刺されの薬にはステロイド剤が配合されていることがあります。ステロイド剤が悪いわけではありませんが、顔に使用する場合は皮膚科できちんと説明を受けたものを使用した方が良いでしょう。

・汗をかかないようにする

汗が刺激となって痒みを感じることがあります。汗をかいたら、なるべく早く拭き取るようにしましょう。また、汗をかかないように留意することも大切です。夏場はエアコンや扇風機を使って汗をかかない環境下に身を置くようにしましょう。

・パッチなどのシールを貼る

「寝ている間に無意識に掻きむしってしまう……」というような場合には、パッチなどのシールを使いましょう。ただし肌への負担を考えて、貼っている時間は極力短くしましょう。

・爪を短く切る

痒みを直接抑えることとは関係ありませんが、無意識に掻きむしってしまうときに備えて爪は短く切りましょう。爪が皮膚に当たらないくらい短く切れば少々ひっかいたとしても傷はつかないはずです。

炎症が強いときに美白化粧品は使用しない

「炎症が長引くとシミができる」とお伝えしましたが、炎症が強いときは美白化粧品やシミ用化粧品を塗布することはお勧めできません。シミの生成を抑制する美白成分が刺激となり、さらに炎症を悪化させる可能性があるからです。

「シミができてしまう!」とすぐにでも美白剤を塗布したくなるかもしれませんが、とにかく炎症を早く治すようにしましょう。炎症が落ち着いたら、シミ予防効果のある美白化粧品を用いてケアしていき、メラニン生成を防止しましょう。

また、炎症がきれいに治ったからといって油断してはいけません。表面上はきれいに治ったように見えても、肌の奥でメラニンが過剰に生産されている可能性があります。

つまり、しばらくしてからシミが生じることもあり得るのです。炎症が治った後、シミ予防のために美白化粧品によるケア・紫外線対策を行うことをお勧めします。

それでもシミができてしまった場合の対処法

ただ、私のように気をつけていたにも関わらずシミができてしまった場合はどうしたら良いのでしょうか。実は私の場合、発疹の跡にできてしまった大きなシミは1ヶ月程度で消えてなくなりました。

したがってシミができたとしても、諦めずにすぐにケアを開始すれば間に合います。

私が行ったシミのケアは「ビタミンC誘導体配合の美白化粧品を使用する」「シートマスクでしっかり保湿」「徹底した紫外線対策」「ビタミン総合サプリメントの服用」の4つです。

特別にお金や時間をかけたわけではありません。「すぐに対応したこと」と「継続したこと」でシミを消すことができたと考えています。

ビタミンC誘導体配合の美白化粧品を使用する

私は普段、「保湿のスキンケア化粧品」と「美白のスキンケア化粧品」を使い分けて使用しています。特に朝のケアは保湿のスキンケア化粧品を用いています。

その理由として「保湿のスキンケア化粧品を用いた方がメイクののりがいいこと」「化粧崩れしにくいこと」「同じスキンケアアイテムを1日に2回使うより、気分的に違うものを使いたいこと」が挙げられます。

しかしシミができてしまったため、朝も夜も美白化粧品を使うことにしました。また使用していた美白化粧品が残り少なかったこともあり、残っている方は廃棄して新品を開封することにしました。

化粧品は毎日フタを開けることで空気に触れて酸化していきます。新鮮な食べ物がおいしいのと同じように新鮮な化粧品の方がより高い効果が期待できます。

そして私は、「ビタミンC誘導体(表示名称はアスコルビン酸~)」と「グリチルリチン酸ジカリウム」の2つの有効成分(国が効果を認めた成分)が入った医薬部外品の美白化粧品を使用しました。

ビタミンC誘導体はシミの生成を予防すると同時に、既にできたシミの色を薄くする効果がある美白有効成分です。そしてグリチルリチン酸ジカリウムは炎症を抑える働きをする有効成分です。

これらのダブル主剤が配合された化粧水・乳液・クリームを朝と晩の1日2回塗布しました。

シートマスクでしっかり保湿

また、シートマスクは紫外線をたくさん浴びた日や空気が乾燥している日のお風呂上りに使用しています。1枚1000円以上もする高級なシートマスクもありますが、私が使用しているのは、以下のような大容量のプチプラシートマスクです。

シミができてからはほぼ毎日シートマスクを使用しました。肌がきちんと潤うことで「ターンオーバー」が正常に働きます。

「ターンオーバー」とは肌の生まれ変わりのことです。メラニン細胞からメラニン色素を受け取った肌細胞はターンオーバーと共に徐々に表面に押し上げられ最後は垢(あか)となって自然に剥がれ落ちます。

しかし肌が乾燥している状態だと肌細胞がきれいに並ばないためターンオーバーが上手く働きません。したがってメラニン色素を含んだ肌細胞を排出するためには保湿が重要なのです。

徹底した紫外線対策

さらに、私は日頃から紫外線対策はきちんとしていますが、シミができてからは特に念入りに紫外線対策を行うようになりました。炎症性色素沈着でできたシミであっても、紫外線を浴びることでさらに大きく濃くなっていく可能性があるからです。

日焼け止めは朝に必ず2度塗りして、日中も少なくても1度は塗り直すようにしました。フルメイクをしている方にとって、日焼け止めの塗り直しを面倒に感じる方は多いのではないでしょうか。

日焼け止めを塗り直すのは目元を避けた部分です。私自身、「メイクが崩れてしまうから」と日焼け止めの塗り直しを怠ることがあります。一番のネックは「チーク」です。

頬に塗ったピンク色の粉の上に日焼け止めを塗ってしまうと色が広がっておかしなことになってしまいます。まず鏡を見ながらチークを拭き取って、日焼け止め・ファンデーション・チークと入れ直す必要があります。

そこで私は「チーク無しのメイク」で過ごすことにしました。軽く顔の汚れをティッシュなどで拭き取った後に日焼け止めを塗り、ファンデーションをサッと塗布するだけで特にムラもなく簡単に日焼け止めの塗り直しができます。

これだけなら鏡を見る必要もありません。「チーク無し」にすることで日焼け止めの塗り直しを面倒がらずに行うことができました。

「日焼け止めの塗り直しが面倒!」という方はぜひ「チーク無しメイク」を取り入れてみましょう。

また外出の際は帽子とサングラスをして、できるだけ紫外線を防御するようにしました。以下のようなものを私は使っています。

このような徹底した紫外線対策によって、発疹の跡のシミが成長することはありませんでした。

ビタミン総合サプリメントの服用

肌の外からできることには限界があります。そこでインナーケアはスキンケアと同じくらい重要です。私は日頃から美容・健康のことを考えてビタミン総合サプリメントを毎日服用しています。ビタミンC・L-システイン・ビタミンE・ビタミンB群など美白効果や肌荒れ防止につながる美容成分の入ったサプリ面です。

また、ビタミンD・カルシウム・ミネラルといった骨を丈夫にしたり体の栄養素を補ったりする、健康につながる効果も期待できるサプリメントを追加で活用しています。

しかし「本当に毎日きちんと忘れずに飲めているか」というとそうではありません。頬に大きなシミができて以降は食卓テーブルの上にサプリメントを置いて必ず飲むようにしました。

まとめ

顔に発疹を伴うかゆみが生じたときは、まず様々な原因を考えてみましょう。そして自己判断せずに病院で診てもらうことをお勧めします。シミの発生を防ぐために炎症を早めに鎮めることが最優先です。

また、痒いと感じても掻かないように気をつけましょう。「掻いたらシミができる」ということを忘れずに紹介した痒みに対処する方法を試してみてください。

今回、改めて「炎症によってシミができること」「美白化粧品を使用することでシミを消すことができること」を実感しました。

発疹の跡に大きなシミができたときは本当にショックでしたが、きちんとスキンケアを行うことできれいに消えました。

もしあなたが発疹の跡にシミができてしまったとしても、諦めないですぐに美白ケアを開始してください。正しくケアを行えばシミはきれいに消えるでしょう。


美白で失敗しない化粧品の選び方とは

シミやそばかすを退け、美しい美肌を目指すときに美白化粧品は欠かせません。化粧品に含まれる美白成分を活用することで、ようやく美しい肌を手にすることができます。

もちろん、このときは紫外線対策や生活習慣の改善も必要です。ただ、生活面での対策をすれば問題ないのかというと、それでは不十分です。美白化粧品を活用して、適切な美白対策をしなければいけません。

例えば、病気のときは「体の自然治癒力」に頼るだけでは不十分であり、薬によって症状を抑えることでようやく改善していきます。これと同じように、美白になるように化粧品によって補佐する必要があります。

ただ、美白化粧品は世の中にたくさん存在します。ただ、人によって肌質は大きく異なるため、適した化粧品はそれぞれ違います。そこで、どのような美白化粧品が良いのか厳選して掲載しました。化粧品選びでの失敗を避け、効果的な美白を実現させましょう。

オススメの美白化粧品と特徴の違い