女優やモデル、あなたの知り合いの中にも「肌に透明感がある女性」がいるでしょう。肌に曇りがなく透明感のある肌は、ただ「肌の色が白い」ということではありません。「シミやそばかすがない」という表面的な美しさはもちろん、多くの光を通し肌の内側から輝いていなければなりません。

健康的で艶やかな透明感のある肌は誰もが手に入れたいと思うのではないでしょうか。透明感のある肌を目指すには、総合的に肌のコンディションを整える必要があります。

今回は、「透明感のある肌を叶えるスキンケアとメイクの方法」を伝えていきます。

透明感のある肌はキメが細かく整っている

透明感のある肌とは、「多くの光を取り込み反射する肌」といえます。光の反射と密接に関わるのが「肌のキメ」です。よく、「キメが細かい肌」「キメが整っている肌」という表現を耳にすると思います。

透明感のある肌を理解してもらうために、まずは「肌のキメ」について説明します。

肌のキメとは、「皮溝(ひこう)」と呼ばれる谷と「皮丘(ひきゅう)」と呼ばれる山によって生じた凹凸のことを示します。

キメをじっくり見るには、手の甲が分かりやすいでしょう。手の甲をよく見ると、三角形や四角形の網目模様が見られます。これが「肌のキメ」です。

「キメの細かい肌」とは、皮溝が程よく深くて細く、はっきりしている状態を表します。加えて皮丘に弾力があり、適度に盛り上がっていることが重要です。

また、「キメが整っている」というのは皮溝と皮丘でつくられた網目模様がくっきりと規則正しく並んで、かつ三角形や四角形の一つ一つが小さい肌を示します。

「肌のキメを説明されてもよく分からない……」という方は布の生地で考えてみてください。キメの細かい絹(シルク)は光を反射してツヤがあり表面もなめらかです。一方、キメの粗い麻(あさ)の生地は絹のような光沢はなく、表面がザラッとしています。

同様に、肌のキメも細かくきれいに並ぶ必要があります。

肌のキメと光の反射について

キメが細かく整った肌はなぜ、多くの光を取り入れて反射できるのでしょうか。

「キメがきれいに並んでいる」ということは肌表面がなめらかな状態です。肌表面がなめらかだと肌に当たった光のほとんどが肌の奥まで浸透し、反射して多くの光が外部に戻ってきます。多くの光を通し多くの光を反射することで、私たちの目が「透明感がある肌」と認識できるのです。

一方で、キメが乱れて肌表面が凸凹していると肌の表面部分で光が乱反射して光の進行を阻害します。光が奥まで届かないため、戻ってくる光も少なくなります。

その結果、キメが乱れた肌は血色が悪く見えたりくすみがあるように見えたりするのです。

キメが細かく整った肌にするには?

透明感のある肌を目指すにはキメがポイントになることをお伝えしました。それではどのようにスキンケアを行えばキメが細かく整った肌になるのでしょうか。

そもそもキメの細かさは遺伝の影響が大きいといわれています。幸い、日本人は欧米人に比べると遺伝的にキメが細かい肌を持っています。日本人女性が外国で若く見られるのも、キメの細かさが関係しているのではないでしょうか。

キメを細かくきれいに並べるには「保湿」と「ターンオーバー」が重要です。

保湿

肌が乾燥していると、表面の角質細胞の柔軟性が低下してキメが乱れてきます。

また資生堂のある研究によると、「乾燥環境の中で肌の角層細胞自体が縮む「角層収縮」が見られ、その結果キメが乱れる」というデータを示しています。(参考:資生堂「乾燥によるキメの大きな乱れが皮膚の角層細胞の縮みによるものであることを発見 」)

したがって「肌が常に潤っていること」が美しいキメを維持するために重要なのです。肌を保湿するには「保湿成分を与えること」「肌の水分が蒸発しないようにすること」の2点が大切です。

・保湿成分を与える

保湿はスキンケアの基本です。水分を多く含む化粧水を使って保湿成分と水分を肌に与えましょう。化粧水はほとんどが水で構成されており、高級な化粧水と安価な化粧水にそこまでの大きな差はないと考えています。

したがって、高級な化粧水を惜しみながら使うくらいなら、ドラッグストアなどで高級できる大容量の化粧水をバシャバシャ使用することをお勧めします。

大容量の化粧水を大判のコットンに含ませれば簡単にローションパックも可能です。

私は高級な化粧水と大容量の化粧水を使い分けています。朝は大容量の化粧水をバシャバシャ塗布して、夜は高価な化粧水でゆっくりケアするなど、その日の気分で使うスキンケア用品を変えています。

・肌の水分が蒸発しないようにする

「化粧水をたっぷり肌に与えていれば保湿は十分」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、水分は蒸発する性質があります。また蒸発するときは「気化熱」という熱によって肌の水分が更に奪われてしまうのです。

したがって化粧水で潤いを与えた後は、乳液やクリームなど多くの油分を含んだアイテムで肌にフタをする必要があります。このとき、肌の潤いを細胞間に留めてくれる「セラミド」を含んだアイテムを使用すると良いでしょう。

実は、セラミドは肌にも存在する天然成分です。肌のセラミドを増やすには「失われるセラミドの量を減らすこと」が大切です。過剰なクレンジングや頻繁な洗顔を止めるだけで、とどまる肌のセラミド量が増えます。

セラミドを外から補充するだけでなく肌に存在するセラミドの流出を押さえるようにしましょう。

ターンオーバー

「肌がごわつく」「肌が硬い」と感じるときは、肌のターンオーバーが乱れている可能性があります。肌の細胞は「ターンオーバー」という肌代謝によって、次々に新しい細胞が肌の奥で生まれ古い細胞が表面に押し上げられて再生しています。

ターンオーバーが乱れると肌代謝が上手くいかずに肌の表面に不要な角質細胞が溜まってきます。その結果、肌の表面がごわついたり硬くなったりしてキメも乱れてくるのです。ターンオーバーをスムーズにするには「ピーリング」が有効です。

ピーリングとは、不要な角質細胞を除去してターンオーバーを促すスキンケア用品です。

ピーリング剤にはAHA(Alpha Hydroxy Acid:グリコール酸、クエン酸、乳酸、リンゴ酸など)やBHA(Beta Hydroxy Acid:サリチル酸など)などの酸で不要な角質細胞を溶かすタイプとスクラブなどの粒子で物理的に角質を剥がすタイプがあります。

剤型も洗顔フォーム・ジェル・ふきとり化粧水など様々なタイプがあるので、自分の肌に合うものを選びましょう。

ただし、ピーリングは肌に刺激を与えるケアなので頻繁に行うのは止めましょう。月に1~2回を目安にプラスのスキンケアとして取り入れることをお勧めします。

肌の透明感を妨げるもの

肌の透明感は光の反射と関係があり、キメがきれいに並んでいないと肌の表面で光を乱反射してしまい肌内部にまで光が届かないということを説明しました。

しかし、他にも光を遮る要因があります。それは「隠れシミ」と「くすみ」です。

隠れシミをケア

「隠れシミ」とは、まだ肌の表面に出ていないシミ予備軍のことです。

「見た目にはシミがないきれいな肌なのに、なぜか透明感がない……」という場合は隠れシミが潜んでいるかもしれません。シミは紫外線を浴びてからすぐに発生するのではなく、時間をかけてターンオーバーと共に肌表面へと現れていきます。

シミ予備軍は、メラニン色素を含んだ細胞が肌表面の角質層まで届いていない状態です。基底層(きていそう)や有棘層(ゆうきょくそう)顆粒層(かりゅうそう)に位置するメラニン色素に向けてケアする必要があります。

シミ予備軍がシミにならないように、美白有効成分(国が効果を認めた成分)を含んだ美白化粧品を使いましょう。

美白有効成分には「シミの生成を抑制する成分」「できたシミを改善する成分」の大きく二つに分かれます。

・シミの生成を抑制する成分

アルブチン、トラネキサム酸、コウジ酸、エラグ酸

・できたシミを改善する成分

ビタミンC誘導体、プラセンタエキス

シミ予備軍には、「シミの生成を抑制する成分」を用いてケアしましょう。

加えて紫外線対策も必須です。隠れシミは紫外線を浴びることで大きく濃くなって表面に押し上げられる可能性があります。これ以上シミが成長しないようにするために日焼け止めをきちんと塗って、できるだけ紫外線を避けるようにしましょう。

くすみをケア

肌のくすみもまた、透明感を妨げる要因となります。くすみの原因は「乾燥によって角質が剥がれて影が生じている」「角質層が厚くなっている(角質肥厚:かくしつひこう)」「血行不良」の3つです。これらが複雑に重なってくすみを生じるとこともあります。

乾燥によるくすみは前述したように「保湿を心がける」ことで防ぐことができます。また、角質肥厚についてはピーリングで改善できます。

ここでは血行不良による、くすみをケアして透明感をアップさせる方法について述べます。

顔の血行不良を改善するには「ツボ押し」と「生活習慣の見直し」が有効です。

・ツボ押し

顔の血行を促進するために、マッサージを推奨する商品や記事などを見かけますが素人が顔のマッサージを行うことはお勧めしません。顔の筋肉やリンパの流れは複雑なため、その構造をよく理解していないと細い筋肉の繊維を切ってしまったりリンパの流れを悪くしたりする可能性があるからです。

一方、ツボ押しであれば道具を使わずに指を使って簡単に行えます。ツボを押すときは必ず指の腹を使って押しましょう。ゆっくりツボを3秒押して離しましょう。1日3~5回押すと効果的です。

くすみに効果があるといわれているツボは「下関(げかん)」「承奨(しょうしょう)」の二つです。

【下関:げかん】

もみあげのあたりに、口を開けると出っ張る部分「下関」があります。下関はくすみ以外に顔全体のたるみ、ぼやけたフェイスラインをきれいにする効果もあります。

【承奨:しょうしょう】

下唇のすぐ下で中央のくぼんだ部分です。承奨以外は全て左右対称にツボが存在しますが承奨のみ顔の中心にあるため1つです。むくみやたるみにも効果のあるツボです。

・生活習慣の見直し

あなたは定期的に運動をしていますか。運動をすることで血行が促進されます。しかし激しいスポーツを行う必要はありません。ウォーキングやヨガなどで十分です。

また、姿勢が悪かったり身体が硬かったりすると血の巡りが悪くなります。

その他にも、体を冷やす生活習慣は血行を悪くします。冷たいものばかり食べたり、露出の多い服ばかり着たりしていると体が冷えてしまいます。特に女性はお腹・子宮周りを冷やしてはいけません。

また、お風呂はシャワーで済まさずに湯船に浸かって血の巡りを良くしましょう。

透明感はメイクでつくれる!

素肌に透明感があることがベストですが、透明感はメイクでつくることが可能です。透明感をつくる5つのメイクポイントを紹介しましょう。

これには、以下のようなものがあります。

・メイクの前にはしっかり保湿をする

・ファンデーションはリキッドタイプを選ぶ

・ファンデーションの色は白い色を選ばない

・肌がきれいに見えるかどうかは頬で決まる

・仕上げのフェイスパウダーでよりツヤやかな肌に

それぞれについて、順に説明していきます。

メイクの前にはしっかり保湿をする

乾燥している肌に、透明感を上げるメイクを施しても意味がありません。肌が潤っていることが大前提です。

特に乾燥しやすい頬の部分を重点的に保湿しましょう。大判のコットンに化粧水をたっぷり含ませてパックする、あるいはシートマスクを用いてパックするとメイクののりがよく、透明感もアップします。

中には「朝はBBクリームを使っているからスキンケア用品は使わない」という方がいらっしゃるのではないでしょうか。BBクリームとは美容液・日焼け止め・化粧下地・ファンデーションの4つの機能を持ったオールインワンアイテムです。

BBクリーム自体が悪いわけではありませんが、BBクリームだけで保湿を済ませるのは不十分です。きちんと保湿ケアを行ってからBBクリームを使うようにしましょう。

ファンデーションはリキッドタイプを選ぶ

メイクで透明感をつくるには「肌にツヤを出す」ことが重要です。パウダーファンデーションの場合、マットな仕上がりになりツヤを出すことは難しくなります。ツヤを出すためにリキッドファンデーションを用いましょう。

「リキッドファンデーションは、崩れやすいから苦手」という方もいらっしゃるかもしれませんが、メイク崩れしやすい小鼻の周りやおでこの部分は薄塗りすれば問題ありません。

リッキドファンデーションは同じ分量を塗り広げるのではなく、塗布する量を調整して厚みを変えることでツヤを出すことができます。

また、クリーミーなリキッドタイプのファンデーションであればどれでも構いません。スキンケア・メイク用品は年々進化しており、テクスチャーの良いものが次々に投入されています。

乳液や美容液のような使い心地のクリーミーなリキッドファンデーションを使用しましょう。

一方で、2層式(容器を縦に振って混ぜるタイプ)やオイルファンデーションといったリキッドタイプのファンデーションは避けましょう。量の調整が難しいからです。

ファンデーションの色は白い色を選ばない

ファンデーションの色選びは重要です。「透明感のある肌に見せるには、より白い色を使わなきゃいけない」と考える方がいるかもしれません。しかし、ファンデーションの色で迷った場合は、暗めの色を選ぶようにしましょう。

暗めの色のファンデーションを使った方が、白浮きせずに肌になじむのです。

肌がきれいに見えるかどうかは頬で決まる

肌がきれいに見えるかどうかは「頬次第」です。特に下の写真の青色で示したゾーンは人が肌を見て「肌がきれいかどうか」を判断する部分といわれています。したがってこの青色部分にはリキッドファンデーションを厚めに塗りましょう。

この部分は頬骨のある部分なので前に出ています。ここにリキッドファンデーションを多めに塗布することで、より光を集めることができ、ツヤやかな肌に見せることができるのです。

また、この青色部分はシミやそばかすが多い箇所でもあります。ファンデーションを厚めに塗って肌を美しく見せる効果があります。

そして、このゾーン以外はファンデーションを薄めに塗布しましょう。厚みに差を持たせることで、より顔が立体的になりツヤのある肌に見えるのです。

仕上げのフェイスパウダーでよりツヤやかな肌に

フェイスパウダーとは、ベースメイクの最後に塗る仕上げのアイテムです。他にも「ルースパウダー」「ルーセントパウダー」「プレストパウダー」「フィニッシュパウダー」と呼ばれることがありますが、基本的には同じ用途のメイク用品です。

パウダーが肌の表面で光を反射しツヤのある肌に見せます。また、細かい粒子が汗や余分な皮脂を吸収してくれるため化粧崩れの防止につながります。

フェイスパウダーを選ぶ際は「パールや細かいラメなど光を反射する粒子が含まれているもの」「肌に色のつかないもの」を選びましょう。

フェイスパウダーの中でも特に、ファンデーションのように肌色がつくものは厚塗り感が出てしまい、マットな仕上がりになります。ツヤを出すには向いていないでしょう。

また、フェイスパウダーはパフで塗布するよりもブラシを使うことをお勧めします。ブラシの方が薄く塗ることができ、自然な仕上がりになります。

まとめ

透明感のある肌はより多くの光を集め、その光を肌の奥に通してきれいに反射させます。そのためには、肌のキメが細かく整っていること、光を遮る隠れシミやくすみがないことが大きく影響します。

隠れシミには、アルブチンやトラネキサム酸、コウジ酸といったシミの生成を抑制する美白有効成分を用いてケアしましょう。

もちろん肌の表面に存在するシミを薄くすることも重要です。すでにできてしまったシミにはプラセンタエキスやビタミンC誘導体を有効成分とした美白化粧品を使って改善しましょう。

いくつになっても透明感のある肌は女性の憧れです。ここで紹介したスキンケア法・メイク法を取り入れて、あなたも透明感のある美しい肌を目指してください。


美白で失敗しない化粧品の選び方とは

シミやそばかすを退け、美しい美肌を目指すときに美白化粧品は欠かせません。化粧品に含まれる美白成分を活用することで、ようやく美しい肌を手にすることができます。

もちろん、このときは紫外線対策や生活習慣の改善も必要です。ただ、生活面での対策をすれば問題ないのかというと、それでは不十分です。美白化粧品を活用して、適切な美白対策をしなければいけません。

例えば、病気のときは「体の自然治癒力」に頼るだけでは不十分であり、薬によって症状を抑えることでようやく改善していきます。これと同じように、美白になるように化粧品によって補佐する必要があります。

ただ、美白化粧品は世の中にたくさん存在します。ただ、人によって肌質は大きく異なるため、適した化粧品はそれぞれ違います。そこで、どのような美白化粧品が良いのか厳選して掲載しました。化粧品選びでの失敗を避け、効果的な美白を実現させましょう。

オススメの美白化粧品と特徴の違い